- 出演者
- 北村花絵 石川ありす 渡部陽一
オープニング映像。今回は戦場カメラマンである渡部陽一。テーマは「悲劇の戦地から 生きた声を届ける【戦争の犠牲者はいつも子どもたち】」。
- キーワード
- 渡部陽一
静岡県静岡市にある静岡県男女共同参画センターあざれあにて戦場カメラマンである渡部陽一が講演を実施。渡部は取材地では現地の人々と寝食を共にしており、そうすることで戦場の日常を肌で感じることが出来るなどと伝えた。渡部は著書「晴れ、そしてミサイル(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」では、戦場では破壊された建物が目立つものの、そうした環境で生活する人々がいて、そんな生活を強いられていながらも自分たちと同じように家族愛があり、家族たちの思いを具体的に描いたなどと語った。
戦場カメラマンである渡部陽一が「戦争の犠牲者はいつも子どもたち」をテーマに講演を実施。渡部は男の子が泣きながら治療を受けている写真を紹介し、戦争によって戦場では様々な化学兵器が導入され、それによる二次戦争被害を子どもたちが受け、医療施設も当然のようにあるわけではなく、常に戦況を良くするために医療施設は幾度となく標的になっているためであり、医薬品も燃やされ、救えなかった子どもたちも多くいるのだなどと伝えた。渡部は戦争では情報を隠すことが戦況を有利にするため、戦地でどのような兵器が使用され、誰が被害にあったのか、そうした事実が隠され、戦地で亡くなった多くの命が居なかったことにされてしまう事実を前に、戦場カメラマンとして戦地で行きた人々、子どもたちが居たことを少しでも多くの人々に知ってもらうために写真を撮り続けてきたなどと告げた。
渡部は戦争が勃発した時に最初に行われる戦い方は敵国のライフラインを破壊することであり、空港・駅・線路・道路・橋・港・通信施設・病院などの破壊が戦争の入口となっているのが現代戦争の特徴などと伝えた。渡部はイラクで撮影した親子の写真を紹介し、過酷な戦地で子どもたちが生き抜いていくためには必ず家族・友人がそばに居続けることであり、少ない食料を分け合い、孤独を会話で埋め、一枚の毛布で皆が暖を取ることた必須であり、そうすることで生まれ故郷で行き続けているのだなどと説いた。渡部は戦地を逃れ安全な地へ向かう選択しも存在はするが、多くの戦地の人々は生まれたちで紡がれてきた家族の歴史、故郷への思いを大切にしており、家族を、友人たちを大切にする気持ちが芽吹いているのだなどと伝えた。
講演を終えた渡部は取材中、辛い様子などではシャッターを切るか躊躇することが殆どであるが、常に被害にあった子どもたちの両親たちが写真に撮って世界に伝えてくれと望んでいて、戦地の真実を伝えるためのシャッターを切ることができているなどと明かした。
次回の「テレビ寺子屋」の番組宣伝。
エンディング映像。