2023年11月25日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2023
「きみと僕の歩み〜少年院 保護犬との再出発〜」

出演者
 - 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は…

千葉県の八街少年院では44人の少年が自らの犯した罪と向き合いながら更生へ向けて生活している。去年の少年(20歳未満)の犯罪件数は19年ぶりに増加した。特殊詐欺への関与や再犯が問題となる中、保護犬を訓練する取り組みが注目されている。

キーワード
八街少年院警察庁
(テレメンタリー2023)
きみと僕の歩み ~少年院 保護犬との再出発~

千葉県の八街少年院で少年たちが保護犬を訓練する取り組みを取材。3人の少年と保護犬がペアとなりプログラムが始まった。詐欺の罪で送致されたハヤト(仮名・19歳)は野良犬とみられるオスのピーター、詐欺・監禁の罪で送致されたショウ(仮名・17歳)はワガママなメスのベル、窃盗・恐喝の罪で送致されたツカサ(仮名・19歳)は人懐っつこいメスのフーカとペアになった。ペアになった犬たちは捨てられた犬や野良犬で殺処分の可能性もあったという。講師はヒューマニン財団ドッグトレーニングインストラクターの鋒山佐恵さんが務める。似たような境遇の犬を訓練することによって自分たちにもチャンスがあると受け止めてほしいと語った。訓練の基礎となるのはエサつり。犬に指示を出してうまくできれば褒美としてエサを与えて覚えさせていく。薬物後遺症がひどいツカサは犬があまり好きではないという。犬に引っ張られるとイラッとして蹴りたくなると話し、少年院を出た後に再犯してしまう不安を語った。ジャンプの練習ではフーカだけができなかった。大好きなゲージを高い所に置いたらどうかとアイデアを出し合って成功した。ツカサの日誌には自分も負けないよう頑張らないといけないと綴られていた。ツカサはフーカの訓練を通じて優しくなれたと思うと語った。イライラすることが減って笑顔も増えたという。プログラム開始から2カ月が経過する頃にはすっかり慣れ親しんでいたが、ハヤトが規則を破って単独寮に入り、プログラムが中止になってしまった。ツカサは自分の部屋で交友関係を見直していた。友人からの誘いで犯罪に手を染めた少年も多く、交友関係の見直しは重要な課題となる。ハヤトは反省が認められ1週間で戻ってきた。プログラムも再開された。

キーワード
ヒューマニン財団八街少年院

鋒山さんはアメリカの女子少年院で犬の訓練を通した更生プログラムを指導。アメリカでは広く少年院や刑務所でこのようなプログラムが実施されている。その経験を活かして2014年から保護犬訓練プログラムを八街少年院で開始。これまでに55人の少年が参加した。犬たちはヒューマニン財団の飼育訓練センターで暮らし、プログラムのため少年院へ通う。週末になるとサポートファミリーの家に預けられ、家庭の生活に慣れる訓練をする。少年と日誌を交換して一緒に成長を見守る。最終テストが行われ、ピーターとフーカが86.5点を獲得した。ベルも85.5点でほとんど一緒だった。3カ月にわたったプログラムを振り返ったツカサはストレス耐性・我慢強さが身についたと語った。まもなく外へ出るツカサは再犯の不安を語った。少年(20歳未満)の再犯者率は31.7%。

キーワード
ヒューマニン財団八街少年院警察庁

去年の少年(20歳未満)の再犯者率は31.7%だった。浦屋創さん(26)は少年院を出た後、特殊詐欺の出し子をして逮捕され、少年刑務所に収容された。今年1月に出所した後は建設会社で働いている。仲間にも恵まれ、資格を取るために勉強している。環境がすごく大事で、現在は再犯して失うものをてんびんにかけるようになったと語った。八街少年院の保護犬訓練プログラムに参加した少年が再び少年院に送致されるのは約1割にとどまっている。10月10日にツカサたちの修了式が行われた。メッセージを書いたバンダナを犬に渡すのが恒例となっている。鋒山さんが犬の写真をまとめたスライドをプレゼントした。フーカは老人ホームでセラピードッグとして活躍しつつ新しい家族を探している。

キーワード
ヒューマニン財団八街少年院警察庁
(エンディング)
テレメンタリー2023参加局

テレメンタリー2023参加局を紹介。ご意見・ご感想は「テレメンタリー」で検索。

キーワード
テレメンタリーホームページ
エンディング

エンディング映像。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.