- 出演者
- 打越裕樹
オープニング映像。
拉致問題対策本部のホームページで公開された行方不明者の家族のビデオメッセージ。北朝鮮による拉致問題を巡っては、政府が認定している拉致被害者以外に「拉致されたのではないか」という家族らからの届け出を受けて警察などが調査している行方不明者が871人いる。メッセージを公開した狙いについて、林官房長官は“国民が心を1つにして、すべての拉致被害者の1日も早い帰国実現への強い意志を示すことが問題解決に向けた力強い後押しとなる”と述べた。
イランの最高指導者ハメネイ師は2日、先月26日に国内の軍事施設を攻撃したイスラエルに対し“必ず厳しい対応を受けることを知るべきだ”と述べて報復攻撃を行う考えを示した。攻撃の時期などについては具体的に言及しなかったが、米国メディアは“近く行われる可能性がある”と伝えている。こうした中、イスラエル軍は3日、ハレビ参謀総長が米国中央軍のクリラ司令官と先月31日に会談し、イランへの対応について協議したと発表した。また、米国中央軍は“中東地域に爆撃機を追加で配備した”と発表し、イスラエルのメディアは“イランの攻撃を抑止する狙いがある”としている。米国のニュースサイト「アクシオス」は関係者の話として“イスラエルを攻撃しないよう米国がスイスを通してイランに警告した”と伝えている。イスラエルはイランによるミサイル攻撃への対抗措置として先月26日に攻撃を行っていて、イランが報復攻撃に踏み切れば中東の軍事大国どうしの間で攻撃の応酬に歯止めがかからなくなるおそれもあり、地域の緊張が続いている。テヘランの映像。
旧ソビエトのモルドバでは3日、大統領選挙の決選投票が行われた。選挙はEU(ヨーロッパ連合)への加盟を推進してきた現職のサンドゥ大統領と、ロシアとの関係も重視する元検事総長のストヤノグロ氏が争う構図で、モルドバのEU加盟を阻止したいロシアが選挙介入を行っているとの疑惑が指摘されている。モルドバの警察はロシアの銀行から3900万ドル、日本円にして59億円余りが送金され、有権者の買収に使われたと先月発表していて、投票所を訪れたサンドゥ大統領は“泥棒たちが国民の声と国を買収しようとしている”などと述べて厳しく批判した。一方、ロシア側は介入について全面的に否定している。先月行われた大統領選挙の1回目の投票ではEUへの加盟を推進するサンドゥ大統領が2位の候補者に15ポイント以上の差をつけてリードした。しかし、同時に行われたEU加盟の是非を問う国民投票では賛成が反対を上回ったもののその差は1ポイント以下の僅差となっていて、国民がサンドゥ大統領が掲げるEU加盟を目指す路線の継続を選ぶのかが焦点。