- 出演者
- 中山果奈
オープニング映像。
G20の財務相・中央銀行総裁会議は、南アフリカのケープタウンで日本時間のきょう夕方から始まり、日本からは日銀の植田総裁や財務省の斎藤副大臣が出席している。初日の会合では、世界経済の見通しやリスク、その対策について議論が行われている。世界経済を巡ってG20は前回までの会合で、欧米などでインフレが落ち着き、ソフトランディング軟着陸する可能性が高いという認識を共有する一方で、保護主義によって経済が分断されるリスクなどへの警戒感も示した。アメリカのトランプ大統領が新たな関税政策を打ち出し、中東など各地で地政学的な緊張も続く中、日本としては、自由で開かれた貿易や投資の重要性を呼びかけたいとしている。最近のG20の財務相中央銀行総裁会議では、ロシアのウクライナ侵攻を巡る立場の違いなどから、各国の足並みの乱れが目立つことが多く、今回もアメリカの財務長官が欠席する中で、共同声明の取りまとめも含めて、協調姿勢を示せるかが焦点となる。
アメリカのトランプ大統領は、大統領令に署名し、銅の輸入の増加が国家安全保障を損なうことにつながるかどうか、調べるよう指示した。結果を踏まえ、銅への関税を課すことなどを検討する方針だが、想定される税率や導入の時期については明らかになっていない。トランプ政権としては、アメリカ国内での生産拡大につなげたいという思惑があるとみられる。
韓国の統計庁は、1人の女性が産む子どもの数の指標となる出生率が去年、0.75だったと発表した。過去最低だったおととしから0.03ポイント上昇し、9年ぶりに前の年を上回った。改善したことについて、韓国統計庁は、新型コロナウイルスの影響で結婚を控えていた人たちが、結婚や出産を決めたことなどを要因として挙げている。ただ、世界的に見ると、依然として最も低い水準にとどまっている。