- 出演者
- 鈴木亮平
チトワン国立公園はネパールとインドの国境付近にあり、東京23区の1.5倍の広さを持つ。流れる川はヒマラヤ山脈からの雪解け水からなっており川岸には絶滅危惧種のヌマワニやインドガビアルがいた。陸では草原や森が存在する。森に入るとサラノキを発見。サラノキは平家物語の冒頭にも記されている木でハヌマンラングールなど森に生息する動物にとって重要な存在。アクシスジカも木に集まり、そのシカを狙ってベンガルトラなどの存在がありサラノキから食物連鎖が始まっている。この生態系の価値が認められチトワン国立公園は世界遺産に登録された。百年間でトラが住める森は世界中で激減しており6亜種すべてが絶滅の危機に瀕している。チトワン国立公園に生息するベンガルトラはネパール全体でも350頭余りと貴重なトラである。
ベンガルトラを創作していると真新しいベンガルトラの足跡を発見し慎重に足跡をたどっていく。しかし、この日は見つけることはできなかった。続いて草原地帯で別の動物を探す。
チトワン国立公園の草原地帯で草食動物を探す。ヒマラヤ山脈から流れる川は雨季に氾濫を起こし山の栄養分を低地に広げる。草原は草食動物にとって命の源となっている。草原では草の成長を促す野焼きが行われていた。草原では草食動物の他ナマケグマの姿も確認された。さらに目的のインドサイを発見することもできた。インドサイは大きいもので3トンにもなり昼寝から起きると食事を取り、森の中に入っていた。サイは草原と森を行き来している。サイは単独で行動しており、皮膚は2cmの厚さがありサイを狙う動物はほとんどいない。しかし角が漢方薬になると信じられ乱獲されその数は激減し全てのサイが絶滅の危機に瀕している。
チトワン国立公園近くの街ソウラハでサイが出没したが地元の人にとっては日常茶飯事の光景なため、驚いている人はいなかった。翌朝スタッフが泊まるホテル近くで寝ているサイを発見。街で見かけるサイは国立公園に生息している野生の個体。森で何が起きているのか自然保護センターの職員とと共に調査。サイが警戒しないようにゾウに乗って移動。
チトワン国立公園でインドサイを捜索。警戒しないようにゾウに乗って移動しているとインドサイの親子を発見した。サイは単独で行動をするが母と子だけは特別でメスは1回に1頭だけを産み、次の子どもが生まれる直後まで一緒に行動をする。子どもが母親とはぐれてしまうと子どもは鳴き声をあげてコミュニケーションを取る様子がみられた。サイは視力が弱いため鳴き声で位置を把握している。チトワンではサイの数は増えており2016年には606頭だったが2022年には694頭となっている。さらにトラも2018年には93頭だったのが2022年には128頭と増えている。一方でトラが増えたことで家畜が襲われる他、村の男性2人が襲われ亡くなる事件も発生している。襲ったトラは施設に収容されている。野生に戻すと再び人を襲う可能性がアルためで、一方で貴重なトラなため保護され続ける。
世界遺産の次回予告。
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