2023年10月18日放送 1:45 - 2:44 NHK総合

六角精児の呑み鉄本線・日本旅
「秋・宗谷本線を呑む!」

出演者
六角精児 
(オープニング)
7:48 旭川駅 発

今回の旅の舞台は晩秋の北海道。呑み鉄旅で関東から出るのは1年半ぶり。宗谷本線に乗って北へ向かう。12もの駅が廃止された宗谷本線、その廃駅も含めできるだけ多くの駅を見ることも旅の目的のひとつだ。7時48分、旭川駅発。

キーワード
H100形気動車北海道宗谷本線旭川駅
オープニング

オープニング映像。

(六角精児の呑み鉄本線)
秋・宗谷本線を呑む!

六角さんが旅する宗谷本線は全長259.4km。全線が単線非電化の路線。旭川駅から稚内駅までを繋ぐ。沿線には廃線跡がいくつも残り、六角さんにとっては堪らない路線だ。朝の車内は高校生でいっぱい。いつもならビールを飲む六角さんも流石にここは我慢。車窓からはロシアから来た白鳥が羽を休める光景も見られた。列車は名寄駅に到着。名寄駅は、かつては宗谷本線と合わせて3本の路線が交差するターミナル駅だった。六角さんは中名寄駅を目指す。中名寄駅の跡地の壁には基準運転図表という列車運転のための指示書が貼られていた。六角さんは「ここにも鉄道が通ってたんだよということを地元の人も忘れないためにもこうやって残しているんじゃないでしょうかね」と話した。

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名寄駅に戻った六角さんは天塩弥生駅跡へむかう。深名線は名寄駅から深川までつなぐ120キロあまりの路線。平成7年全線廃止された。天塩弥生駅は年代が古い感じがすると、六角さんは主の富岡さんをたずねる。ここは駅だったが廃線し更地になり駅舎をご主人が復元したという。旅人を迎え入れたいと駅舎をもした宿にしたのだ。トビラは池北線大誉池駅解体時にもらったもので枕木も深名線のものだ。廃材がレトロな風情をかもしだす。建物裏手には深名線線路跡がある。島式ホームで3本の線路がある大きな駅だったことがわかる。土日祝でランチ営業をしているとうことでお昼をいただく。「咲来の白そば」「音威子府の黒そば」をいただく。そば粉の香りがしっかりしておいしいなどコメント。六角に地酒を用意してくれたといい、石北本線のときに六角がいった酒「特別純米酒」をいただく。六角さんは優しい味と酒を堪能した。

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名寄駅に戻り、旅の再開。これから六角さんは特急サロベツに乗り込む。14時31分出発。車内で寝て酔いを覚ます。美深駅に到着し下車した六角さん。ここにも廃線路線「美幸線」があるためだ。北貝枝幸まで結ぶ予定だったが鉄道は仁宇布まで。日本一の赤字路線といわれ、昭和60年、20年ほどで歴史に幕をおろした。美深駅のトロッコ跡をタクシーで目指す。線路あとをみつけてときめく六角さん。たどりついたのは駅のあと。ここはトロッコ王国となっている。鉄道ファンの楽園だ。観光用トロッコが入っているのだ。橋本さんがむかえてくれて説明をしてくれる。もともと駅があった場所へ行き、枕木はしっかりと敷き直したものもあり大切に守り続け、トロッコを走らせることができる。六角さんはトロッコに乗車。線路の振動の感じをたのしみつつ、夏の暑さで線路がまがったなどと説明をうける。トロッコは白樺へはいると気持ちいいが雨が降り始める。冷たい雨の中走り続けるトロッコ。折り返し地点で断念した。

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大雨でもトロッコにときめいた六角さんは酒と名物を求めて美深町にある日本最北にある地ビールの醸造所へ。築90年のレンガ倉庫を使った施設内には作りたてのクラフトビールが飲めるレストランが併設。この日は5種類のビールがあり、飲み比べを行なった。六角さんはビール製造担当の高橋さんに「黒ビールは重たいって思われて敬遠しがちなんですけど、地元・美深の人は黒ビール大好きでおかわりしたいって言うんですね。でも重たいとたくさん飲めないのでアルコール度数を4.5%にしてる」などと説明を受けた。フルーティーで香り豊かな美深のビールには白樺の樹液が全てのビールに入っている。5年くらい前に試作品を作ったらおしいくて、白樺樹液を使ったクラフトビールを造ろうというのがこのビール工場の始まりだという。六角さんがビールのお供に注文したのが地元・美深産のそば粉を使ったピザ。六角さんは「最高だよ」などとコメントした。

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美深駅に戻ってきてしまった六角さんは「ここから音威子府駅までもうひと頑張り列車に乗りたいと思う」と言い列車に乗り込んだ。20:12分、美深駅を出発。六角さんを乗せた「キハ54」が音威子府駅に到着。駅舎内には以前営業していた「音威子府そば」がそのまま残っている。2月7日にご主人が亡くなってからファンが書き記したメッセージノートが置かれている。旅人の心も満たしてくれた小さな駅そば屋さんだった。早朝5時33分発の稚内行きの列車はこの駅発のため駅に戻ってきたのだった。8時間後の朝5時過ぎ、まだ暗い音威子府駅に六角さんが現れた。きょうは宗谷本線の終点・稚内駅を目指す。この区間はほとんど利用者がいない秘境駅の宝庫。できるだけたくさんの秘境駅を見るため、六角さんは始発の普通列車に乗る。5:33分、音威子府を出発。車窓からは天塩川が見える。糠南駅は列車全部が乗り切る長さのホームがない。

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列車は雄信内(おのっぷない)駅に到着。六角さんはこの駅に降りたくて始発に乗った。雄信内駅のまわりを見る六角さん。雄信内駅のまわりにはかつて50戸以上の家があったが、今は誰も住んでいない。雄信内駅の1日の平均乗降客はこの10年ずっと1人未満。ほとんど利用者のいない駅が今も残されているのは、この周辺で唯一、上下の列車交換ができる駅だからだそう。地方の方が廃駅の情報を教えてくれた。3月に廃止された安牛駅へ。安牛駅は今年3月に廃駅になった12の駅の一つ。駅としての役目は終えたが駅のあった思い出は残したいと役場の方々が駅舎を線路から少し離れた場所に移動して残すことにしたという。廃駅になった安牛駅を堪能して六角さんは次の駅を目指す。南幌延駅で一杯飲む。10時25分南幌延駅発。廃駅になった上幌延駅を通過。豊富駅で特急「宗谷」に乗り換え。駅の近くで保存車両を発見。国鉄時代の荷物車マニ60(オエ61)。12時豊富駅発。特急「宗谷」で終点の稚内駅を目指す。列車は稚内の街へ。

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日本最北端の指宿駅に到着した六角さんは、街をぶらぶら。街にはロシア語で表記されている看板なども多くみられた。稚内名物を食べたくてお店を予約していた六角さんは、エイのヒレを酢味噌であえた「カスベのヌタ」をあてにビールを一杯。ここで根室の地酒の清酒も注文しさらに一杯。水ダコの水揚げ日本一の稚内市、そのミズダコを使ったタコしゃぶが地元名物となっている。六角さんは、お店の方がおすすめするレタスと一緒にたべるミズダコのしゃぶしゃぶを試食、「うまい!」などと感想をのべた。旭川から260キロ、旅の終点で待っていた美味しい出会いに最後まで心がときめいた六角さんだった。旅の最後に利尻富士が見える海にやってきた六角さんは宗谷本線の旅を「非常に楽しかった。ただ朝始発の宗谷本線に乗っていると誰も乗っていないから廃線にしようと思う人の気持ちもわからないではないけど、自分としては乗って応援するしかない。これからも個人的にも番組でも鉄道に乗って応援したいと思う」などと振り返った。

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(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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