- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像とあいさつ。
エルドアン大統領は演説しヒトラーを引き合いにネタニヤフ首相を激しく非難した。これに対しネタニヤフ首相は強く反発しエルドアンがわれわれに道徳を説けるはずがないと主張した。双方は相手国に駐在する外交官を呼び戻すなどしている。
イランのイスラエルへの報復についてトーク。土屋支局長は「イランとしては軍事行動以外の選択肢を含めできるだけ極端な反撃を招かない形でイスラエル側に打撃を与える方法を探っていくものとみられます」などと話した。
イスラエルの動きについてトーク。酒井記者は「イスラエルとしては戦力が分散する多方面への戦線の拡大は避けたいのが本音とみられますが事態はイスラエルの思惑とは逆の様相を呈していて警戒が一層深まっています」などと話した。
ウクライナでは復興を見据えた動きも進められている。課題の1つが子どもたちへの教育。ユネスコによるとウクライナでは約3800の教育機関が被害を受け学校が再開できても防空警報が出るたびに授業が中断される状況である。ウクライナはいま日本の支援や知見も得て取り組みを進めようとしている。
アンドリーイウカの学校はロシア軍に占領されたときの爪痕が今も残されていた。学びを止めない環境の確保が課題となっている。いま進められているのが安全な学習スペース。校舎の地下では子どもたちが授業を受けていた。地下シェルターも兼ねているため防空警報が鳴っても授業が中断することはない。これまでに国内約160箇所に整備され一部は日本からの寄付で賄われている。また教育機材の多くはJICAが供与している。教育を進めていく上でウクライナ政府が重要と考えているのが復興を見据えた人材育成。先月ウクライナの教育科学省の幹部などが来日し東京都内の中高一貫校を視察した。注目したのはICTを用いた教育。この学校ではすべての授業でタブレットなどデジタル機器を使う取り組みを導入している。視察団はICTを利用すれば学校に通えない生徒へのオンライン授業に役立つだけでなく将来国の復興を担う子どもたちへの高度な教育が可能になると期待している。さらに傷ついた子どもたちに再び学びに集中してもらえるよう心のケアも大きな課題。ウクライナ使節団は心のケアを専門に行う国立の医療機関に訪れた。使節団は東日本大震災で被災した子どもたちの心のケアにあたってきた医師から治療の難しさと心がけるべきポイントなどを聞いた。今回の視察を通じて今後より具体的な支援内容について日本側と協議していくこととなった。
ウクライナの教育についてトーク。古山氏は「東部などでは学校の再開を考えることすら難しいのが現状です」などと話した。
現在、EU加盟国は27か国。加盟候補国9か国の中にはウクライナなどロシアの影響力の強かった国が少なくなく、今後の動向が注目されている。候補国の1つセルビアは、民族的・宗教的にロシアと近い。軍事侵攻後、欧米の中で対ロシア制裁に加わっていない数少ない国。現在のブチッチ大統領は、EUはだけでなくロシアとの関係も重視していると言われている。今月行われた議会選挙ではブチッチ大統領率いる与党が勝利したが、国際的な選挙監視団体から“公正な選挙ではなかった”という物言いがついた。これを受けてセルビアでは野党を中心に連日抗議デモが行われている。警察と衝突してけが人や拘束者も出る事態となっている。この抗議デモについて、“欧米が背後で糸を引いている”とロシアが主張している。ロシアのザハロワ報道官は声明で、「投票改ざんの疑いを口実にこうした抗議活動を行うのは西側の常とう手段だ」と欧米を批判しつつ、ブチッチ大統領に寄り添う姿勢をアピールしている。これに対してヨーロッパでは“EUの加盟を目指す国で選挙の不正は認められない”という声が強く、セルビアの加盟交渉にも影響を与えかねない事態となっている。ロシアはEUとセルビアの間にくさびを打ち込む狙いがあるとみられる。ロシアとEUのせめぎあいが浮き彫りとなっている。EUは加盟国拡大の議論をするなかで、こうしたロシアとの軋轢の増加が懸念されている。EUでは来年6月にヨーロッパ議会選挙が行われてるが、ロシアと親和性が高く、ヨーロッパ統合に否定的な右派勢力の躍進という見方も出ている。ドロール氏が進めたヨーロッパ統合が加速するのか、歯止めがかかるのか、来年は岐路の年となりそう。
夜行性で砂の中を泳ぐように移動するウィントンキンモグラは絶滅したとも言われていたが、86年ぶりに南アフリカの砂丘で発見された。野生動物保護団体が探知犬を用いて発見した。
- キーワード
- ウィントンキンモグラ南アフリカ
スペイン・カタルーニャ州では26日にカネロニを食べるのが習わし。取材した店には朝から行列ができた。テイクアウトも料理も面倒という人にはレストランが大人気。
- キーワード
- カタルーニャ州(スペイン)カネロニ
タイでは約200人がドローンとGPSを使って指定された苗を植え、水田に猫の絵を作った。農業と芸術や科学を結びつけ、観光促進に繋げたいとしている。
- キーワード
- タイ
パリの植物園では熱帯の動植物をかたどった大きなランタンに明かりを灯す光のフェスティバルが行われている。夜は幻想的な雰囲気になる。
- キーワード
- パリ(フランス)
インドは国をあげて雑穀の需要喚起に取り組んでいる。ミュージックビデオにはモディ首相自ら出演し、雑穀を新たな食の柱にしようと呼びかけている。市民の間でも雑穀人気が高まっている。雑穀専門レストランは定番のインド料理からお菓子までほとんどが雑穀を使ったメニューで、今では7店舗を構え、今後も拡大する方針。雑穀が注目される背景にあるのは気候変動。近年、気温が50度を超える記録的な猛暑に見舞われるのあるインドは干ばつも深刻化し、米や小麦などの穀物の生産に影響が広がっている。世界一の人口を持つインドではとりわけ食料危機への懸念が高まっている。農家のラスピンデル・グレウォールさんは、干ばつで米作りに必要な地下水が減ったため、米の栽培を5年前にやめた。去年は高温の影響で小麦の収穫も例年の半分に落ち込んだ。一方で、雑穀の栽培面積は10倍以上に増やしている。インド政府は雑穀を使った新たな商品開発につなげようと、企業への支援にも乗り出している。先月には雑穀の魅力をPRするイベントが開かれた。これまで400以上の企業の商品開発を支援してきたインドの雑穀研究所はその意義を強調する。
- キーワード
- ナレンドラ・モディ
中国共産党は当院の汚職などを取り締まる規則を改正し、習近平国家主席が掲げる方針からの逸脱を処分の対象とすることなどを新たに追加した。忠誠をよりいっそう求める狙いがあるとみられる。
太平洋戦争中の徴用を巡る問題で、韓国人の元労働者や遺族が日本企業側にそれぞれ損害賠償を求めていた3件の裁判で、韓国の最高裁判所はいずれも日本企業側に賠償を支払うよう命じ判決が確定した。最高裁は先週にも同様の判決を言い渡していて、今後日本企業に賠償を命じる判決が続くことも予想される。
国際報道の次回予告。
2024年は台湾だけでなくロシアの大統領選挙、EUの議会選挙、11月にはアメリカ大統領選挙もあって重要な選挙が多くの国で行われる重要な年になりそうなどと話した。
イスラエルとパレスチナの子どもたちの声を伝えた。終わりの見えない衝突は子どもたちの心にも影を落としている。「一日も早く戦争が終わって、ここに暮らすみんなが幸せになってもらいたい」などの声が聞かれた。