- 出演者
- 日村勇紀(バナナマン) 設楽統(バナナマン) 岸本理沙 坂下千里子 岡田結実
チェさんは12歳から母親と暮らし始めたという。母親への想いから真実を語ることを決意した。チェさんは喫茶店の配達のアルバイトをしていた。2時過ぎに彼女や先輩と電話し配達を再開した。タクシーの近くで不審な人物を目撃し、約30分後に事件現場に通りがかった。3日後、警察はチェさんを逮捕した。チェさんは警察から暴行を受けたという。チェさんがタクシーと接触して口論となり運転手を刺殺したという調書を警察は作成。チェさんは2審で犯人だと証言し上告はしなかった。懲役10年に服することになった。また、刑の執行が終わった後に再審が認められた例はほぼなかった。
リ記者はパク弁護士のもとを訪れ、タッグを組むことになった。疑わしい点を調査した。凶器として押収されたナイフや犯行時に着ていたとして押収された衣類は血痕は検出されていなかった。服はクリーニングにも出されたため血痕が検出されなかった。供述書通りに実験して血痕が本当に検出できないのかを確認したが、ルミノール反応を消すことはできなかったという。また、犯行時刻にチェさんは彼女と先輩と電話をしていた。タコグラフは車両の運行時間や速度の変化などをグラフ化して記録する計測器で犯行時刻がより狭まる可能性があるという。
タコグラフの裁判資料は肝心の部分が黒塗りだった。タクシーの停車時間は2時7分、先輩との電話は2時9分11秒。推定の犯行時刻は2分11秒。供述書通り実験をしたが3分以上かかることが判明し、チェさんには犯行が不可能という。事件現場の目撃者はタクシーの近くにバイクはなかったことを証言している。当時、警察官や検察官が自身の成績のために自白を強要するケースが多発していた。
再審請求をするには裁判で扱われていない新事実が必要不可欠。2003年真犯人だと自首してきたというキムは釈放され、行方は掴めずにいた。チェさんが賠償金を支払うことができず、自ら命を落とすこともあるかもしれないと裁判所に揺さぶりをかける。裁判所がキムの供述調書を開示する礼状を発行させた。
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犯行時刻の数分後、事件現場の近くに住むイムのもとにキムから「人を殺した」という電話がかかってきた。イムは血がついたナイフを隠し、その後良心の呵責に苛まれ3年後に警察に出頭。しかしキムは精神科病院の入院歴があったため証言の信憑性は薄いと逮捕状の請求をすることを検察が妨害した。
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警察署のファンさんはキムの取り調べを行い犯行を確信。しかし口を開こうとはしなかった。「それが知りたい」は1992年3月放送開始の社会派ドキュメンタリー番組で高い視聴率を誇るSBSの看板番組。リ記者は情報の全てを番組に渡した。放送直後、警察には抗議文が送られた。再審請求が裁判所に提出され、世論の後押しにかけた。
パク弁護士はファンさんとチェさんを直接会わせた。その後「それが知りたい」の2回目の特集が放送され、ファンさんはカメラの前で全てを語った。キムとイムは犯行を認めていたが、2人は精神科病院に入院。凶器のナイフは不燃ごみとして出されていた。捜査に令状が必要で令状を請求するには検察の許可が必要。捜索は行えなかった。また、キムの所在は判明したがイムは自殺していた。
2015年8月、再審が決定。チェさんは無罪判決が出た。キムは逮捕され懲役15年の判決を受けた。無罪判決から5年後、民事裁判でチェさんに対する賠償金として13億ウォンが認められた。賠償の20%は違法捜査をした警察官、真犯人を釈放した検事が個人として支払うよう命じられた。その後、警察・検察が公式に謝罪。チェさんは現在は結婚し2人の子どもにも恵まれている。
エンディング映像。
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