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標高3000m登山家の聖地である「穂高連峰」は世界有数の厳しい冬の気象条件となり日本一危険な登山道があり、年間の遭難事故件数は約300件と危険な場所の一つとして知られている。そんな穂高連峰を守っているのが栗澤徹さん。標高2367mに構える西穂山荘には多くの登山客の姿もあり、お客さんと談笑をしていた栗澤さん。お客は学生時代にアルバイトをしていた方だった。そんな栗澤さん西穂山荘の支配人。北アルプスの山荘は通常夏季だけの期間営業だが西穂山荘は唯一の通年営業をしている。午後1時宿白受け付けを開始。栗澤さんが自ら受付業務を行う。遭難事故の際に情報提供できるよう宿泊者の登山予定を聞いてルートを把握している。受け付けが終わると部屋にいた人たちにある確認をしていた。栗澤さんによると奥穂高岳の方で行動不能者がおり、泊まっていたかどうか確認していた。
午後8時、栗澤さん達スタッフは夕食を取る。30分後に西穂山荘では消灯されるが栗澤さんは気象の研究をやっていた。山の気象は変わりやすいことから学び2010年には気象予報士試験に合格した。現在は未然に事故を封じるため宿泊者に向けた天気解説を毎日実施している。さらに山岳事故を減らすため本を出版したり全国各地で天気教室を開催している。栗澤さんは警察の救助隊長さんから気象遭難の割合が減ったと言われると非常に嬉しいと話した。
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翌日、西穂山荘のレストランではお客さん達が名物「西穂らーめん」を食べていた。栗澤さんは天気でがっかりする人も出てくることもあり1つでも楽しい思い出をとスープから作っているという。そんな栗澤さんは松本市生まれで幼少の頃は山とは無縁の生活を送っており、むしろ遭難のニュースが頻繁に入りなぜ危険な所に遊びに行くのかと思っていたという。その後一般企業に就職したが29歳の時に転機が訪れる。奥様が西穂山荘初代社長の孫で山荘が火事になり妻の実家を助けないと大変なことになると救うために支配人となったという。支配人になり登山客との触れ合いなどから山の世界にのめり込んでいったという。この日は登山道の整備に出かける栗澤さん。ぐらつく大きな石は良いステップになるようにしたり転がりそうな石を取り除いていく。するとルートを外れそうになっていた登山者を発見し注意した。その後整備を続けていると注意された登山者が滑落してきた。栗澤さんが確認しにいくと頭部からは出血していていて、従業員に指示を出し救急箱からガーゼなどを取り出し応急処置を行いヘリでの救助要請を決断した。連絡注油にもルートを外れる登山者がおり、注意を飛ばす。また、ヘリは見送られパトロール隊が来ることになった。到着は2時間後ということで容態を考慮して早く病院に連れて行くため下山をサポートした。
岩手・遠野市を仕事場としている岩間敬さんに密着。岩間さんの仕事は「馬搬」。馬搬は馬を使って山の木材を搬出する作業で車ンドが入れない狭い山道から木材を搬出しており、さらに木材を切らずに搬出できるため木材の価値を下げずに業者に手渡すことが出来る。木材は大黒柱や一枚板の高級テーブルなどに加工される。遠野市は江戸時代馬産地として繁栄し、乗用馬の生産・馬術の普及に取り組んでおり、岩間さんも幼少期から馬と慣れ親しんでいた。また自身の名前が敬で馬に乗ったら驚くかなとそれがきっかけになったという。
岩間さんは午前4時くらいから作業をしているという。仕事について好きというより面白いからやっているなど話す。現在7頭の馬を飼育し、他厩舎の馬も頼まれたら調教を行っているという。そして馬搬のきっかけは「将太の寿司」に登場した「炭のジャー」で美味しい米を食べるためカマドが必要でカマドには炭が必要で木材を馬で運ぶように考えたという。さらに美味しい米を食べるため伝統農法馬耕も行っている。馬耕の途中で馬が一休みをしたりするがマイペース同士相性抜群のようだ。そんな馬耕で作った米は「馬米」という名で販売している。
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馬搬の岩間さんに密着。岩間さんの元に大黒柱になる大木の馬搬の依頼は入る。移動距離は約1kmで今回は2頭で1400kgのパワー自慢のベテランコンビ「寺優」と「霧芝」と共に向かう。出発から30分までは舗装された道を歩いていたが山の中へ入っていく。険しい山道を進む。馬搬を選んだ理由として山野環境を守るためと話した。20代の時に見方芳勝さんの所で修業を積み10年で技術を身に着けた。しかし馬搬文化が衰退しており現役は岩間さんのみの状態だった。そこで岩間さんは馬搬先進国であるイギリスで技術と普及活動などを学んだ。すると岩間さんは当時のチャールズ皇太子主催の馬搬技術コンテストで優勝し注目された。その後帰国後講習会や体験会を開催し馬搬する人も増えているなど話した。
出発から1時間、馬搬ポイントに到着。運び出すのは長さ15m、重さ800kgの大木。大黒柱に使うため傷やひび割れ厳禁である。2頭の馬搬は左右1本ずつの手綱で馬をそれぞれコントロールする。搬出が完了すると食事タイム「馬米」を使って食べた。
荷物を山頂まで運ぶ「歩荷」に密着。那須鳥山で石高徳人さんはこの日運ぶのは通信工事用の資材でスタート地点から約2km先のゴールを目指す。荷物は40kg前後でスタッフも挑戦するが全く動かなかった。この日は那須鳥山であるが依頼があれば北海道から九州まで荷物を背負いに行っているという。石高さんは10年前に「日本青年歩荷隊」を立ち上げ現在は「株式会社 歩荷隊」に成長し30人が所属している。全国からオファーが入りこれまで200以上の山を登ってきており、年間約280日歩荷している。歩荷を依頼する理由について依頼人に聞くとヘリは値段が高く山の環境のほかお財布にも優しいという。報酬は重量に比例しており70~80kg であれば日当15000円で今までで一番重かったのは142kgだったという。
石高さんは歩荷になる前は富士山の山小屋に務めていて、ブルドーザーで荷物を運んでいたが山に優しいということから25歳から歩荷を始めたという。そして仕事が終わると石高さんはメンバー皆にごちそうをしている。そんな石高さんの元に今年新人が入った。新人の波多野さんは一般企業の会社員だったが歩荷をみて憧れ脱サラした。歩荷は山小屋から依頼を受け食材なども運ぶ。今回は約11kmの山道を進む。波多野さんは学生時代陸上をやっていてスタミナと忍耐力が培われている。石高さんは健康な事が最優先で壊さないように頑張ってほしいと話す。石高さんはこれまで体を壊しやめていった人を見てきたという。至仏山荘で荷物の引き渡すため石高さんは離脱しここからは波多野さん一人で8kmを歩いていく。そして目的地の小屋に到着しごはんをごちそうをしてもらった。
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八ヶ岳のオーレン小屋で人気なのが鍋や季節の天ぷら。その料理に使う食材を運ぶ歩荷の存在がある。運ぶのはあんなさん達3人。この日は3人の合計約50kgで登山中には雨の通り道を作る「水切り」を行ったりする。そして小屋に到着すると山小屋での業務を行う。歩荷のあとはすぐさまに調理師お客さんに料理を提供。
札幌市南消防署に密着。札幌市南消防署は平均年齢30歳、18人の隊員が所属しており、火災現場dねお人命救助のほか市内の山岳事案にも出動する。柳亮佑は6年目の最年少隊員で若手のホープ。原動力となっているのは妻の綺香さんだという。食事中でも通報が入れば出動する必要があり気が抜けない。この日も通報が入るが消防のみで大丈夫ということで隊員らは一安心した。
柳さんに春の山の危険性についてい聞くとこの時期は山菜採りのシーズンでコアな所に入っていく方で滑落や道迷いが多い。そんな柳さんの趣味は山登りで山を知るため同僚と登山をしているという。妻とは一度だけ八剣山に登ったが10分でもう登りたくないとギブアップしていたと話した。備品を確認を行っていると出動要請が入り、準備をする。その間により詳細な情報が入り豊羽鉱山に向かう。この山にはヒグマの生息している。
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札幌市南消防署に密着。山菜採りの70代男性が行方不明となり通報が入り現場に向かう。現場の豊羽鉱山はヒグマの生息地で取材した5月は熊の被害件数が増える時期。行方不明となった同じルート、別ルート、空からの捜索で行方不明者を探す。捜索しているとクマのフンの目撃情報が無線で入る。さらにヘリコプターから熊の姿が確認されたと無線が入った。
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