- 出演者
- 加藤浩次 伊藤隆行
虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーには大企業の新規事業創出を支援するインキュベーションセンター「ARCH」がある。加藤浩次と伊藤隆行さんがセンターを見て回り、新規事業を取材する。
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ANAの現役客室乗務員たちによる会議が開かれ、加藤浩次らは関心を寄せた。コロナ禍では飛行機の便数が激減し、客室乗務員たちは講師となってオンライン講座を行うという新規事業を会社側に提案していた。語学やマナーの他、仕事で訪れたインドでヨガを習うなど様々な資格を取得し、トレンドにも精通している。また、緊急時のアナウンスなど、要点を分かりやすく伝えるテクニックは入社してから叩き込まれているという。昨年から対面での講座も開始し、老若男女幅広く参加している。加藤浩次は機内のモニターでオンライン講座を流すことを提案し、「『このチャンネル、私でてるんです』と乗客とコミュニケーションも生まれる」と語った。CA講座は副業として認められ、報酬も入る。伊藤隆行氏は他の企業に対して、ANAがスキルアップ講座などを行うビジネスプランを考えると、目下、実験段階だという。
梅澤高明氏はグローバル事業を目指すなら、日本人だけで奮闘するのではなく、グローバルな人材を揃えるべきと提言し、海外の投資家とも連携できればなおよいという。日本人のチームに最適化された手法では海外、違うマーケットに打って出るうえで壁にぶつかるのは必至。加藤浩次は積み上げてきた成功体験から脱却する難しさに言及し、梅澤氏に日本経済の進むべき未来について訊ねた。梅澤氏は「いろんな意味での流動性を高め、延命機器をつけて生き延びている企業は退出してもらった方がいい。空白スペースに新しいプレイヤーが入り、高効率・高収益な事業をつくっていくと、日本国内だけを考えても成長率は上がり、利益も増えるので従業員に還元できる」などと語った。ゆくゆくは海外から優秀な人材、資金を呼び込み、海外へ進出することが求められるという。梅澤氏としてはスタートアップの大きな塊をいくつかの都市でつくっていきたいといい、常識に囚われず、直感に素直になることが求められるという。
スタートアップで最も成功率が高いのは50歳前後の起業家で、ビジネスの常識、基礎的な知識を備え、人脈もあって業界にも通暁しているといえる。梅澤氏は大学院で教鞭をとっていて、「教育は気長だけど、ボディーブローのように1番効いてくる」と語った。
この番組をTVerで配信中だと告知して、エンディングとなった。
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「巨大企業の日本改革3.0」の次回予告。