2023年12月22日放送 11:05 - 11:30 NHK総合

探検ファクトリー
家庭菜園から建築までスコップ・ショベル工場 日本一の生産量

出演者
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家) 
(オープニング)
意外と知らない“スコップ”の定義とは?

大阪・堺市、年間80万本のショベル・スコップを生産する工場を探検。

キーワード
堺市(大阪)
(探検ファクトリー)
用途に合わせて使いわけるショベル・スコップ

大阪・堺市で、日本で初めてショベル・スコップの生産を手がけ、今では 1年で80万本のショベル・スコップを作る大規模工場を探検。まずは、商品を見せてもらう。スコップとショベルの呼び方は地域によって異なるが、日本産業規格では足をかけて踏み込むところがあるものが「ショベル」、ないものが「スコップ」と区別されているという。先端部分に鋭い刃がついたショベルは植物の根切りがしやすくガーデニングなどに便利。すくう部分に穴が空き、持つ部分が曲がっているショベルはぬれた土砂の除去に最適。

キーワード
堺市(大阪)日本産業規格
大阪・堺 ショベル・スコップ工場

ショベル・スコップはさじ部と柄からできている。まずはさじ部の製造工程を見学。最初の工程ではさじ部をスチール製の板からプレス機で型抜き。続いて、土に差し込みやすくするため先端を削る刃付けの作業。次は約150トンの力で一気にプレスして成形。そして、ここから強度を上げる工程へ。さじ部を高温で熱して急冷することで強度を上げる。中川家の2人は流れてくるさじ部を運ぶのに挑戦したが、5枚中1枚しか運べなかった。

続いての工程はショベル・スコップに必要な粘りを生み出すために行う、約500度での再加熱(焼き戻し)。焼き入れ前のさじ部は強度も粘りもなく、簡単に曲がり戻らない。焼き入れのみをしたものは強度は増しているが粘りがないため、叩くとすぐに割れてしまう。しかし、焼き戻しをしたものだと叩いても割れない。

さじ部が完成したら次は柄の部分。金属製のパイプ柄と木製の木柄の2種類があり、パイプ柄は最新技術で作られているという。機械で取っ手部分の溶接を行っていて、1日で約3000本以上の溶接が可能。あとは機械で塗料を吹き付けて乾燥させ、最後に品質検査を行って出荷される。

この工場は江戸時代にたばこ包丁の製造から始まり、明治時代に6代目社長が輸入に頼っていたショベル・スコップを自社で製造し始めた。今では150種類のショベル・スコップを製造するまで成長した。2.5mの長いショベルは電柱を設置する深い穴を掘るためのもの。他にも蒸気機関車の石炭をくべるためのスコップ、ポールや杭を立てるためのスコップを見せてもらった。

キーワード
浅香久平
(エンディング)
今日の学び

今日の学びは「いろんなニーズを掘り下げる」だと発表した。

次回予告

探検ファクトリーの次回予告。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.