2026年1月17日放送 20:00 - 20:50 NHK総合

新プロジェクトX〜挑戦者たち〜
世界最大コンテナ船〜日本造船の逆襲〜

出演者
有馬嘉男 森花子 蒲地直樹 吉川拓郎 草場卓哉 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

今回は世界一のコンテナ船造りに挑んだ造船技術者たちの物語。有馬嘉男らは「今治造船 西条工場」にやって来た。この工場では約2500人が働いている。かつて世界一の建造量を誇った造船業に今陰りが見える。韓国や中国にその座を奪われてしまった。そうしたなか日本の危機を脱するべく挑んだのがメガコンテナ船の建造だった。

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世界最大コンテナ船〜日本造船の逆襲〜
世界最大コンテナ船 日本造船の逆襲

愛媛・今治市は造船所や海運業がひしめき合う世界有数の海事都市。今治造船は日本一の建造量を誇っている。町の造船所から出発、タンカーなどの大型船を年間70隻造る生産力でその名が世界に轟く。営業本部長の檜垣清志には気になる会社があった。それは広島・呉市にあるジャパンマリンユナイテッドだった。ジャパンマリンユナイテッドは戦艦「大和」を造った工場を受け継ぎ、イージス艦や南極観測船など特殊な船も造ってきた。高学歴の設計者が数多く在籍するエリート集団。建造量は国内2位。今治造船を目の敵にしていた。営業部長の廣瀬崇は今治にだけは負けるなと社員を鼓舞し続けてきた。2019年、春、今治造船とJMUに一通の知らせが届いた。世界最大級のコンテナ船、その競争入札を行うという。呼びかけたのはONE。コンテナ24000個が積めるメガコンテナ船が6隻必要だという。1500億円の巨大案件だった。かつて造船はお家芸だったが2000年台、韓国と中国に負けてしまった。ONEの条件は6隻を半年で収めることだった。檜垣はこれを取るには宿敵JMUと組むしかないと考えた。檜垣はJMUの廣瀬のもとを訪れ日本のために手をくみませんか?と伝えた。数日後、悩む廣瀬に檜垣は設計はJMUに任せると伝えた。こうして2社は手を組むことが決まった。廣瀬は設計を吉川拓郎に任せた。カギはいかに積載量を増やしながら燃費をよくするか。今回は横幅は過去最大。しかしこの広さだと傾いた時に戻そうという力が強すぎてコンテナが崩れる可能性がある。そこで吉川は水面に当たる部分を細くし、コンテナを積める大きさと安定性を両立させ、燃費が3%向上するよう、緻密に計算されたカーブを描いた。さらに風貌を小さくしコンテナを積めるスペースを生み出した。こうして吉川の設計が完成し勝負することにした。2020年12月23日、入札結果が発表。見事、入札を勝ち取った。

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スタジオトーク

吉川拓郎が設計したメガコンテ船の模型がスタジオに登場。メガコンテ船は全長400m、高さ61m。20年前くらいは8000個が最大だったという。中国・韓国の脅威について吉川拓郎は「一番大きいのは規模」などと話した。

世界最大コンテナ船 日本造船の逆襲

2021年1月、コンテナ船建造の舞台は今治造船とJMU合わせて3つの工場。その1つ、西条工場に吉川の設計図が届けられた。受け取ったのは骨組みを造るグループリーダー蒲地直樹。設計図を見た蒲地は早々に躓いた。設計図の記号が今治造船のものとは全く違っていた。蒲地は読み解いた違いを1つ1つ職人に説明していった。こうしてコンテナ船の製造が始まった。作業を初めて1年、最大の難所に差し掛かった。船側面の最上部。この内側には亀裂が入ってもしたまで広がらない工夫が組み込まれる。止めると言う意味の「アレスト」と呼ばれる技術。今回はJMUが開発した「構造アレスト」という特別な技術が使われていた。蒲地はこんな溶接はしたことがないとすぐにJMUに詳細を問い合わせた。しかし返ってきたのは概要の資料だけだった。相手は草場卓哉。構造アレストは門外不出の技術なので教えることを迷っていた。蒲地は自分が聞き出してくると息込んだ。工場長の東照文は「素直に行け、船を一緒に作る仲間は家族やろ?」と蒲地にアドバイスした。2022年5月、両社の技術者が対峙した。重苦しい雰囲気だったが蒲地が「言いにくいですよね、でも私たちは世界一の船を造りたい。教えてもらえないでしょうか」と口を開いた。草場にはこの一言が胸に刺さった。草場は蒲地に「構造アレスト」をやり方を教えた。

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スタジオトーク

同時のお互いの第一印象について蒲地直樹は「ほんと、何しにきたんだ?という感じはしてました」などと話した。草場卓哉は「あれこれ根掘り葉掘り聞かれてもそこは教える義理はないといったところもある。ただし一緒に作る船の技術については教えないといけない」などと話した。

世界最大コンテナ船 日本造船の逆襲

2022年9月、最難関の山場「構造アレスト」の溶接が今治造船で始まった。担うのは厳選された50人の熟練職人たち。蒲地は入社8年目の若者・桱種亮平にこの現場を託した。蒲地は桱種の年上にも物怖じせずに向かう気の強さを知っていた。桱種は自分が職人たちを引っ張ると1時間早く来て、複雑な工法を体に叩き込んだ。納期まで1年を切ったある日、ブロックがずれて隙間ができているのが見つかった。船の後方、構造アレストの部分に15ミリの隙間ができていた。これでは緻密な溶接はできない。蒲地は草場に助けを求めた。草場はすぐさま技術者を集めて会議を開いた。ブロックの一部を切り取りそこに同じ型のものをはめ込む方法を提案した。今治造船では突貫の修復工事が始まった。5日後、桱種たちはわずか4mmの精度で合わせた。こうして2023年12月、全長400m、24000個を積める世界最大級のコンテナ船が完成した。

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スタジオトーク

コンテナ船が完成した時について蒲地直樹は「達成感だけじゃない、ホッとするところもある。特別な思いがある」などと話した。吉川拓郎は「大きさにまず驚いた。自分の思った設計がうまく反映されていた。いい船をつくっていただけた」などと話した。日本造船業について吉川拓郎は「土俵に残った感覚。まだまだ中国、韓国に競っていくためには足りないものがいくらでもある」などと話した。

世界最大コンテナ船 日本造船の逆襲

今治造船とJMUが力を合わせた巨大コンテナ船。コンテナ積載量の世界記録を塗り替え1~6位を独占。蒲地直樹は副工場長となり2500人の職人を見守っている。2年に1度、家族や地元の人を工場に招くお祭りの日を楽しみにしている。今年、今治造船はJMUの株式を6割り取得し世界に戦いを挑んでいる。

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(エンディング)
次回予告

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