2021年1月、コンテナ船建造の舞台は今治造船とJMU合わせて3つの工場。その1つ、西条工場に吉川の設計図が届けられた。受け取ったのは骨組みを造るグループリーダー蒲地直樹。設計図を見た蒲地は早々に躓いた。設計図の記号が今治造船のものとは全く違っていた。蒲地は読み解いた違いを1つ1つ職人に説明していった。こうしてコンテナ船の製造が始まった。作業を初めて1年、最大の難所に差し掛かった。船側面の最上部。この内側には亀裂が入ってもしたまで広がらない工夫が組み込まれる。止めると言う意味の「アレスト」と呼ばれる技術。今回はJMUが開発した「構造アレスト」という特別な技術が使われていた。蒲地はこんな溶接はしたことがないとすぐにJMUに詳細を問い合わせた。しかし返ってきたのは概要の資料だけだった。相手は草場卓哉。構造アレストは門外不出の技術なので教えることを迷っていた。蒲地は自分が聞き出してくると息込んだ。工場長の東照文は「素直に行け、船を一緒に作る仲間は家族やろ?」と蒲地にアドバイスした。2022年5月、両社の技術者が対峙した。重苦しい雰囲気だったが蒲地が「言いにくいですよね、でも私たちは世界一の船を造りたい。教えてもらえないでしょうか」と口を開いた。草場にはこの一言が胸に刺さった。草場は蒲地に「構造アレスト」をやり方を教えた。
住所: 愛媛県西条市ひうち7-6
URL: http://www.imazo.co.jp/
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