2022年9月、最難関の山場「構造アレスト」の溶接が今治造船で始まった。担うのは厳選された50人の熟練職人たち。蒲地は入社8年目の若者・桱種亮平にこの現場を託した。蒲地は桱種の年上にも物怖じせずに向かう気の強さを知っていた。桱種は自分が職人たちを引っ張ると1時間早く来て、複雑な工法を体に叩き込んだ。納期まで1年を切ったある日、ブロックがずれて隙間ができているのが見つかった。船の後方、構造アレストの部分に15ミリの隙間ができていた。これでは緻密な溶接はできない。蒲地は草場に助けを求めた。草場はすぐさま技術者を集めて会議を開いた。ブロックの一部を切り取りそこに同じ型のものをはめ込む方法を提案した。今治造船では突貫の修復工事が始まった。5日後、桱種たちはわずか4mmの精度で合わせた。こうして2023年12月、全長400m、24000個を積める世界最大級のコンテナ船が完成した。
住所: 愛媛県西条市ひうち7-6
URL: http://www.imazo.co.jp/
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