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20歳になった双子の姉妹、久保田紗里奈さん(姉)・優里奈さん(妹)が選んだ道は消防士。全国には16万7861人の消防職員がいるが、女性の割合はわずか3.8%だという。今回は静岡から双子の消防士の物語。
静岡県沼津市を拠点とする「駿東伊豆消防本部」では去年4月に23人の新人消防士が採用された。女性は双子の久保田紗里奈さん(姉)・優里奈さん(妹)の2人だけだった。新人消防士は消防学校で半年間の教育訓練を受ける。ホースの巻き取り訓練をしていた優里奈さんは腰を上げて作業するよう注意された。体力練成は学校の裏山を走ったり、腕立て伏せを行う。苦悶の表情を浮かべていた紗里奈さんは「歯を食いしばって全力で頑張っていこうと改めて思った」と語った。2人は2003年12月に静岡県伊豆市で誕生。対照的な性格だったが何をするにも一緒だった。中学生の時に職業体験で活躍する女性消防士を見て、2人とも消防士になりたいと思ったという。
消防学校に入学してから約2カ月が経ったこの日は三連ハシゴを使う訓練を行った。重さ36キロもあるハシゴを建物の二階部分に届くよう伸ばす。10キロ近くもある装備品を身に着けての訓練は体力を奪われる。男性との体力差を実感した優里奈さんは悔しくて涙があふれた。紗里奈さんは訓練中に過呼吸になってしまった。
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消防士になってから親元を離れて生活している2人は、時々来てくれる母の手料理が楽しみだという。部屋には懸垂をするための道具があった。
消防学校に入学してから半年が経った2023年9月、各消防本部の消防長などに訓練の成果を披露する「実科査問」が行われた。紗里奈さんは三連ハシゴを使った訓練を披露。優里奈さんは屋内から要救助者を救出する訓練で隊長を務めた。母・美鈴さんも見学に訪れていた。
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2023年10月、紗里奈さんは沼津北消防署、優里奈さんは伊豆の国市の田方中消防署に配属された。消防署は午前8時半から翌朝8時半までの当直勤務が基本。新人は車両や装備の点検のほか、訓練や事務仕事など覚えることが山積みだった。昼食は若手隊員みんなで準備する。沼津市で火災が発生し、当直勤務をしていた紗里奈さんに出動指令が出た。この日が初めての消火活動となった。別の日は介護老人保健施設で火災訓練の査察と指導を行った。職員は火災発生時の煙の様子を再現した煙体験ハウスを使って避難方法を学んだ。
2人は神奈川・平塚市で高校時代の友人と久しぶりに再会した。久々にスカートをはいた2人は膝が老化していると語った。友人は2人を自慢の友達と語った。
2024年元日、優里奈さんに仕事始めのインタビューをしていると、能登半島地震が発生。静岡県の緊急消防援助隊として出動するため、簡易ベッドや飲み水など資材の準備を行った。駿東伊豆消防本部は被災地に190人の隊員を派遣した。
2024年1月、消防士になる夢を叶えた久保田紗里奈さん・優里奈さんが母校を訪れ、後輩にエールを送った。
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- 伊豆市立土肥小中一貫校伊豆市(静岡)
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