- 出演者
- 恵俊彰 赤木野々花 村井美樹 春風亭昇太 高橋英樹 千田嘉博 山崎怜奈
オープニング。
エントリーナンバー1・松山城。現存12天守の一つで、夏目漱石の坊っちゃんで知られる松山市に存在する。フォトジェニックな城で、槻門・本丸の石垣・天守群・天守最上階がおすすめのフォトスポット。最上階からは瀬戸内海などが見渡せる。写真愛好家によると「石垣がおおきな城なので建物と重ねて一緒に撮影するのがおすすめ」とのこと。
当番組では、7つの城を紹介、そのなかから最も魅力的な城(最強の城)を1つえらぶ。スタジオの出演者によると、先に紹介した松山城は「撮り鉄にも有名」「攻める気を失わせる城」「参勤交代があり城に関心をもつ大名が多かった」とのこと。
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- 松山城
エントリーナンバー2・岩国城。錦帯橋(17世紀に架けられた木造アーチ橋・再建)とあわせて、岩国市の観光スポットとなっている。フォトスポットは、錦帯橋の下・北の丸の石垣・石切り場・天守・天守最上階。ちなみに、天守の復興は昭和37年、唐づくり・南蛮づくりとよばれる珍しい構造だ。また、錦帯橋の下を流れる錦川は天然の外堀で、防衛・物流に便利だったとされる。
エントリーナンバー3・掛川城。フォトスポットは、逆川・三日月堀・御殿・天守。御殿は現存御殿のひとつで貴重、当時は役所としてつかわれていた。天守は平成6年に木造復元された。城下には江戸と京都とを結ぶ東海道が通り、参勤交代の大名行列などから立派な天守が見えたとされる。
スタジオ解説で、岩国城・掛川城の魅力をつけたし。日本の伝統的な建築にはなかったつくりの岩国城は天守の真下にきた敵を見ることができる、掛川城がつくられた頃の石垣は文化的芸術的な意味を持つようになった、など。
エントリーナンバー4・小諸城。一帯(浅間山のふもとに位置)の地盤は火砕流の堆積物で、雨水が大地を削り、幾筋もの渓谷が生まれた。できた崖(岩肌は軽石を多く含んでいる)を防衛ラインとして利用して、さらに人工の堀を加えて、そのうえ背後には千曲川が流れる、鉄壁の城だ。遺構の三の門などが重要文化財に指定されている。ちなみに、小諸市は、北国街道の宿場町で信州そばなどで知られる。
エントリーナンバー5・臼杵城。キリシタン大名の大友宗麟が築城した海城で、城と教会とがメインストリートで結ばれているローマの街(サン・ピエトロ大聖堂とサンタンジェロ城)を意識してつくられた。ちなみに戦国時代、臼杵には、外国船が行き来する港が開かれていた。要害の地(当時は海に浮かぶ島)につくった城で、防御が堅固という特徴も。
スタジオ解説で、小諸城・臼杵城の魅力をつけたし。小諸城の要所は石垣で固められているため石垣派も土塁派も満足できる城、臼杵城はかつて日本版モン・サン・ミッシェル、臼杵城の岩盤は阿蘇山の火砕流が固まってできた岩、国宝臼杵石仏もおなじような岩でつくられた、ヨーロッパ型の街をつくったのは臼杵だけではないか、など。
ゲーム対決で、城の守りの基本といわれる横矢を説明した。さきに紹介した松山城も、天守のまわりを建物と廊下で囲み、横矢をかけられるようにしている。小諸城・姫路城にも同様だ。
エントリーナンバー6・飯盛城(築城・三好長慶:京都から四国にかけて広大な範囲を支配した天下人、経済も支配した)。石垣を用いた山城のさきがけ。御殿のあった山頂にからは、大阪平野・淡路島などがのぞめる。なお現在、飯盛山はハイキングコースとなっていて、ハイキングしながら遺構を探すこともできる。
エントリーナンバー7・仙台城(築城・伊達政宗)。青葉山の切り立った崖の上に築かれた大規模な城で約125万平米(東北大学のキャンパスを含む)。本丸北壁石垣は約180m。石垣に掘られたマークは、誰が切り出したを示すためのものだった。一帯は水の豊富な土地で、城内には造り酒屋があったとも。ちなみに、戦災で焼失した大手門については復元計画がある。
スタジオ解説で、飯盛城・仙台城の魅力をつけたし。三好長慶は近年再評価されている、飯盛城には織田信長の安土城の原点がここにある、仙台城は江戸時代に繰り返し修理していたことが近年の調査でわかってきた、被災した七尾城は現代の新しい技術も取り入れながら文化財として長く愛されるように修理する、など。