2026年3月13日放送 22:30 - 23:30 NHK総合

時をかけるテレビ
池上彰 85歳の執念 行革の顔 土光敏夫

出演者
池上彰 高田明 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

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土光敏夫
オープニングトーク

今夜は1982年放送の「NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫」を放送する。第二次臨時行政調査会の会長・土光敏夫に密着したドキュメンタリー。今夜のゲストは高田明。

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(時をかけるテレビ)
NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫

土光敏夫氏は日蓮宗の信者で毎朝4時に起床し読経から一日が始まる。直子夫人は土光氏の読経が終わる頃に朝食の支度に取り掛かる。土光家の朝食はこの10年間決まって同じメニューで野菜ジュースと自家製ヨーグルト。5人の子供たちが独立して家を出てからは夫婦2人暮らしで著名な財界人としては珍しく慎ましい生活を続けている。2種類の新聞に目を通した後はニュース、農事番組は欠かさず観る。毎朝7時前には自宅を出てる習慣は今もほとんど変わらない。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫北寺尾(神奈川)日蓮宗

国債発行残高は82兆円で国家財政は今破産の危機に瀕している。第二次臨時行政調査会は肥大化した行政組織の効率化を図り国家財政を立て直すことを目的としている。臨時行政調査会は別名・土光臨調と呼ばれるほど土光氏の意向が強く反映されている。土光氏は臨調会長を引き受けるにあたり鈴木総理との間に4つの約束を交わしている。総理が方針を必ず実行すること、増税なき財政再建を実現することなど行政改革の断行を総理に強く迫る内容になっている。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫永田町(東京)第二次臨時行政調査会鈴木善幸

岡山で農家の次男として生まれた土光氏。旧制中学の入学試験に3度失敗、東京高等工業の受験でも1度失敗している。当時、学内では大学での昇格運動が起きていていつの間にか昇格運動の中心になっていた。大正9年、佃島にあった石川島造船所に入社。25年、ついに石川島重工業の社長に上り詰める。昭和35年、土光氏は石川島重工業と播磨造船の合併を決断。後に会社を世界一の造船会社にするなど高度経済成長の道を切り拓くものでもあった。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫佃島(東京)岡山市(岡山)播磨造船所文部省東京工業大学東京高等工業学校石川島造船所石川島重工業蔵前(東京)隅田川電電公社

昭和40年、不況に喘いでいた東芝を再建するため土光氏は社長として単身で乗り込む。土光氏は経営者として会社再建に徹底した合理主義を貫くと同時にここでも猛烈ぶりを発揮。昭和49年、経団連第4代会長の座につき6年間財界総理としての役割を担った。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫大手町(東京)日本経済団体連合会東芝東芝 本社植村甲午郎石坂泰三石川一郎

5月末、部会報告では新たに総合管理庁をつくる構想が提出されていた。臨調調査会ではこの問題をめぐり激しい応酬が続いた。基本答申が近づくにつれ閣僚などからも反対の声が厳しくなった。基本答申を前に、臨調が強く抑制を求めていた生産者米価について政府自民党は基本米価1.1%引き上げを決めた。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫中川一郎日本共産党日本国有鉄道日本社会党臨時行政調査会自由民主党電電公社霞ヶ浦(東京)

土光氏の信念は母・登美さんの性格を強く受け継いでいる。登美さんは太平洋戦争の最中の昭和17年、たった一人で女学校を設立した。亡くなるわずか3年前だった。土光氏は今、この学校の校長も務めていて年収のほとんどをこの学校の運営につぎ込んでいる。土光氏の生まれ育った家は今、日蓮宗の道場になっている。岡山では毎月1日、小さな催しが行われる。岡山一帯は昔から日蓮宗の信仰が盛んな土地柄である。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫土光登美土光菊次郎大野辻(岡山)日蓮宗橘学苑鶴見(神奈川)

冷房もなく暖房もほとんど使わない老夫婦2人だけの1か月の生活費は10万円に満たないという。行政改革の最大の課題は増税なき財政再建の基本方針が貫けるかどうかにかかっている。予算編成を前に渡辺大蔵大臣の申し入れで土光氏との会談が行われた。土光臨調の進める増税なき財政再建の真意を質すことが大蔵省側に狙いであった。大蔵省は今年度も大幅な赤字国債の増発が避けられないとしている。そして来年度の増税についても密かに検討を始めている。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫大蔵省本田宗一郎東芝府中事業所渡辺美智雄

土光家の食卓には質実な風景がそのまま残されている。土光氏は「日本の国を将来正しい安定した国にしなければならないっていう責任はある」などと話した。

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NHK特集 85歳の執念 行革の顔・土光敏夫
スタジオトーク

第1次臨時行政調査会では行政改革を答申したが多くが実行されないままだった。鈴木内閣になり第2次臨調が発足。その後、国鉄・電電公社・専売公社の民営化などを提言し中曽根内閣時代に実現。逆風の中、土光氏は行政改革に取り組んだ。当時、秘書を務めた居林次雄氏は誰もやりたくない仕事を押しつけられたって感じだと話す。風向きが変わるきっかけは土光氏の質素な生活だった。

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先人たちの底力 知恵泉 野ネズミの精神で組織を変えろ!~再建請負人 土光敏夫~

高度経済成長に沸いていた昭和35年、土光氏は戦後最大の合併とも言われた播磨造船所との合併を決断する。しかし会社の実態は苦境に立たされていた。造船不況によって受注が2年間で半減。経営を立て直すにはまず経営陣の刷新が課題だった。そこで土光氏が常務役員として個性的な人材に目をつけた。アメリカの造船会社に長年出向していた真藤恒氏。最年少の常務ながら主力の造船事業を任された真藤氏は常識を覆す船を造ろうと動き出す。土光氏が真藤氏に課したのは「報告」のみで自由にやらせた。真藤氏はのちに「ドクター合理化」と呼ばれるほど生産コストを切り詰め破格の安さで受注を獲得。合併による新会社誕生から1年後、新しい船の第一号「亜細亜丸」が完成し業界に革命を起こす。受注は大幅に伸び合併から3年後には建造量で世界一の会社に成長する。

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スタジオトーク

高田明は「任せられる人も大変だけど任せることはすごく勇気のいること。現場に立たれて人を見てるのがすごい」などと話した。土光の座右の銘は「日に新たに、日々に新たなり」。今日という1日を大事に有意義に過ごすということ。

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(エンディング)
エンディング

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