2026年10月20日放送 23:00 - 23:30 NHK総合

未来予測反省会
「虫歯はなくなる」

出演者
長谷川忍(シソンヌ) 影山優佳 奥村綾 天野敦雄 江草宏 
(オープニング)
今回は…

今回の未来予測は「虫歯はなくなる」。治療が必要な虫歯を持つ人は世界に約23億人。そんな虫歯との人類の戦いは約6万年前から始まっている。約6万円前のネアンデルタール人の歯には虫歯治療の痕跡が確認された。1966年には「今後10年で虫歯を根絶できる」と未来予測されていた。しかし現代も人類はいまだに虫歯に悩まされている。

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ネアンデルタール人
オープニング

オープニング映像が流れた。

虫歯はなくなる
原因を究明! 10年で根絶できる!?

過去に虫歯はなくなると未来予測をしたシーモア・クレショバーが登場。大阪大学名誉教授の天野敦雄、東北大学教授の江草宏、花王の研究開発部門の奥村綾がゲストに登場。クレショバーが1966年に発表した未来予測「今後10年、研究を加速させれば虫歯を事実上根絶する手段を十分提供し得る」と伝えた。1965年の米国は国民1人あたりの砂糖消費量が47.3%であり、砂糖製品の普及によって虫歯人口も増加していた。1960年に虫歯はミュータンス菌による感染症だと証明された。

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虫歯ができるメカニズム

天野らは昔は虫歯の原因は歯虫によるもので小さい虫が歯に住みついて食べていると考えられていたなどと伝えた。天野らはミュータンス菌は糖を食べグルカンを排出物として出し、これが歯に付着して歯垢になるなどと説明した。

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グルカンミュータンス菌
“国家プロジェクト”が始動するも…

1971年に米国虫歯プログラムが開始され、歯垢を防ぐ酵素の研究、ワクチン開発が行われ、5歳から17歳の子どもの虫歯平均本数は1971年から1973年には7.06本であったが、1979年から1980年では4.77本と約32%減少した。一方でワクチン開発ではミュータンス菌の抗原と心臓の筋肉の抗原がそっくりであったことから難航し、命のリスクをとってまでワクチン開発を進められなかったなどと伝えた。

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シーモア・クレショバーミュータンス菌
ミュータンス菌以外にも原因が!?

天野は口内にはミュータンス菌以外にも700から800種類の細菌が住みついており、研究対象になっているのも極一部になっているなどと明かした。虫歯の原因とされる主な細菌は7種類であるなどと解説。クレショバーは反省ポイントはミュータンス菌以外の可能性を考えていなかったとした。

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フッ素の効果!…それでも虫歯は?

クレショバーは学校などでのフッ化物の塗布やふがいを実施していたなどと伝えた。奥村はフッ素は虫歯予防にいいと言われており、再石炭化、酸から守り強くなり、虫歯菌の弱体化効果があるなどと解説した。虫歯経験歯数の推移を紹介し、2025年には12歳児の平均が0.47本となったなどと伝えた。天野らは世界の虫歯人口(永久歯)の推移を紹介し、世界の虫歯は増加しているなどと明かした。

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シーモア・クレショバーフッ素厚生労働省文部科学省
「人類vs虫歯菌」果てしなき戦い

ミュータンス菌が登場。江草らは歯科治療ではどれほど腕がいい歯科医が治療しても詰め物には0.1mmほどの隙間ができてしまい、それを歯科用の接着剤で埋めているのが現実で、ミュータンス菌はわずか0.001mmでありその隙間から入り放題で、治療した隙間から侵食してしまう可能性が高いなどと解説した。

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ミュータンス菌
虫歯のない歯にリセット!? 夢の再生医療

江草らはiPS細胞を用いることで人工物ではなく自分の歯をもう一度ゼロから生やす再生医療が注目されており、京都大学の山中伸弥教授は皮膚の細胞からiPS細胞を作製したが、その後の自分たちの研究では歯ぐきの細胞からもiPS細胞を作製できることを突き止めたなどと明かした。

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虫歯より怖い? “インプラント周囲炎”

インプラント周囲炎とはインプラントと歯ぐきの間に炎症が起こり顎の骨が溶ける症状で最悪の場合にはインプラントを取り除く必要があり虫歯と同等に怖い症状などと説明した。

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インプラント周囲炎を防ぐ次世代医療

江草は次世代インプラントでは根部分をナノ加工して本物歯と寸分違わぬものにすると体の細胞が自分の歯だと勘違いして歯の周囲に歯根膜が作られるなどと説明した。

善玉菌で虫歯を抑える! 近未来の虫歯予防

天野らは腸内フローラは細菌叢とも呼ばれる細菌の集まりであり、善玉菌・悪玉菌・日和見菌が住みついていて、口内でも同じように口内フローラに細菌が集まっており、善玉菌が増え優位な状態に持っていくことで虫歯を予防できるなどと解説した。天野らは3歳以降の子供の口の中には固定化された細菌の社会が出来上がるため、良い菌を人工的に植え付けていくことで理想的な菌叢が口内に出来上がっていき、究極の虫歯予防となるなどと説明した。

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「2040年までに虫歯撲滅!?」 最新の未来予測

天野らは口内の細菌叢を置き換える治療の研究が進んでおり、2040年へのイノベーションロードマップでは第二期にあたる2032年には善玉菌の移植による虫歯と歯周病の撲滅が始まっていくなどと伝えた。

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人類が虫歯に打ち勝つ未来は?

奥村らは2024年の歯磨きの本音と実態の調査では93%が口内を清潔に保つことが重要だとする一方で、74%が丁寧な歯磨きを毎日実践するのは難しいと答えているが、虫歯も歯周病も生活習慣病であり、自堕落な生活をする人がいる限りは虫歯もなくならないなどと語った。

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(エンディング)
次回予告

「未来予測反省会」の次回予告をした。

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