- 出演者
- 佐藤二朗 片山千恵子 井上咲楽
今回のテーマは「選挙」。選挙の歴史を徹底調査する。
オープニング映像。
スタジオでは今年は男子普通選挙が実現してちょうど100年になると話題になった。またゲストの井上咲楽がスタジオに登場した。井上咲楽は選挙演説めぐりをしたりしていると語った。
最初は第1回男子普通選挙を調査。そこで国立映画アーカイブを訪れて、選挙の歴史を研究している専門家の清水唯一朗と調査。国立映画アーカイブには選挙の意義を説明したアニメのフィルムがあったので見せてもらった。第1回男子普通選挙は1928年2月20日に行われることが決定し、そこで与党の立憲政友会と野党の立憲民政党がぶつかったという。当時の選挙ポスターや、それぞれの政党の公約などが紹介された。結果は与党が217議席、野党が216議席という接戦で終わった。
スタジオでは1議席差での決着ということで、「初めて選挙に行った人は1票の重みにしびれたでしょうね」と佐藤二朗は語った。ただそこから14年後は選挙の様相が一変する。1942年は戦時中の選挙で通称「翼賛選挙」と呼ばれている。
政府が翼賛選挙を発表した1942年。当時の内閣総理大臣は東條英機で、中国との戦争が泥沼化していた。アメリカとも開戦しており、さらに戦争が長引くことが予想された。そこで議会全体を掌握するために、政府に協力的でない人物を洗い出して推薦候補を選別していった。推薦されなかった候補は厳しい戦いを強いられたという。そこで非公認だった齋藤隆夫の選挙の様子について、齋藤隆夫の兄のひ孫である齋藤義規が語った。
スタジオでは井上咲楽が「これが民主主義と言えるのかというひどい選挙だと思った」と感想を語った。また当時のラジオ放送でも推薦候補が有利な空気を作っていたと語った。
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- 大阪毎日新聞
次は1946年の戦後初の選挙を特集。戦争に負けて選挙のルールも変わって、この時から選挙権が満20歳以上の男女になったという。そうした中で女性参政権運動の中心人物の市川房枝の活動について番組では調査したという。
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- 市川房枝
番組は都内の婦選会館を訪れて、市川房枝の資料を調査している枝松栄さんに話を聞いた。市川房枝は戦前から女性の権利獲得のために動いており、戦時中は女性の権利獲得のために政府に協力する姿勢をとっていたという。そして戦後に女性の参政権が認められた。市川房枝は立候補はせずに、女性の政治参加に尽力したという。選挙の結果、39人の女性議員が誕生したという。
スタジオでは佐藤二朗が「女性の参政権は戦後日本が再スタートを切るためにも重要だったということがわかった」と感想を語った。
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- 市川房枝
「歴史探偵」の次回予告。