- 出演者
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(オープニング)
オープニング
オープニング映像が流れた。
(気づきの扉)
映画看板絵師「八条祥治」
今回の主人公は映画看板絵師「八条祥治」。大阪・通天閣の麓にある小さな映画館。入口にはどこか懐かしい手書きの看板が掲げられている。八条さんが初めて筆を取ったのは45年前で、看板絵師だった父を手伝ったのがきっかけだった。しかし時代はデジタルとなり街を歩けば大きくプリントされた写真の看板ばかりとなる。そんなある日、映画好きの女性から大好きな映画のワンシーンを描いてほしいというお願いが。精魂込めて描き上げてプレゼントすると「すごい!鳥肌が立ちました」とのことだった。配色や筆使い、手描きにしかない熱量を今まで以上に込めアクションならダイナミックにラブロマンスなら情熱的に何色も塗り重ねることで表情が深くなり温もりが生まれる。人の手だからこそ描ける体温が見る人の心に届くのである。そんな八条さんの看板はじわじわと話題になり、新たな依頼が1つまた1つ、大阪唯一の手描き大型看板は今では観光名所として街の顔になっている。話題の映画はどこでも見られるけど、この看板はここにしかない。