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- 池上彰 比嘉愛未 的場浩司 森迫永依 河合郁人
トランプ大統領の執務室をバーチャル化した。部屋には歴代大統領の肖像画が飾られている。トランプ大統領はアンドリュー・ジャクソン大統領の肖像画にこだわりがあり、肖像画の位置を移動させたという。アンドリュー・ジャクソン大統領は20ドル紙幣に描かれている人物。ジャクソン大統領のお札を変更する計画があったが、トランプ大統領は計画に反対し延期になっている。ジャクソン大統領は初のポピュリスト大統領、インディアン移民法・黒人奴隷、大統領権限の拡大などをし、暗殺未遂事件も起きた。さらに、アメリカの労働者を守るために、諸外国への関税をかけたトランプ大統領とよく似ている。
去年10月、池上が取材したジョー・ザ・ボックスさんはトランプ大統領の熱狂的支持者。応援するためにトランプグッズの店を作った。彼の店を再び訪ねてみるた。アメリカ大統領の3決目用のTシャツを作っていた。トランプ大統領は中国に対して145%の追加関税を課すとしている。彼のオフィスにもトランプグッズが大量。駆け引きし計画し相手を操作する史上最高の大統領だと話す。トランプ関税で株価が下落しても、100%トランプを信じている、何度も成果を証明してきたからだとした。
トランプ大統領の支持率は下落し、歴代最低となった。数字についてトランプ氏はフェイクだとしている。
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アイダホ州に住むパメラ・ヘンフィルさんは、かつてはMAGAおばあちゃんと呼ばれるほど熱狂的なトランプ支持者だった。2021年に起きた連邦議会議事堂襲撃にも参加していた。パメラさんは逮捕され実刑判決を受けた。60日間の刑期を終え、保護観察中。トランプ大統領は襲撃事件の有罪者に恩赦したが、パメラさんは罪を償いたいと恩赦を拒否した。現在のトランプ大統領については0点、混乱を生み出しているだけだとした。以前は力強いリーダーだと思ったが今なら演技だとわかるとした。パメラさんが心変わりしたきっかけは、自分でちゃんと調べたら独裁者、危険なナルシストだとわかったという。
EUは団結してトランプ関税に立ち向かおうとしている。トランプ大統領がEUに関税をかければ、報復関税を課けるとしているが、強気に出られない事情がある。アメリカはロシアと戦うウクライナに対してこれまで18兆円を支援してきた。EUは相互関税には強く反対したいが、アメリカの機嫌を損なうわけにはいかない理由がある。ロシアは相互関税の対象外となっている。ロシアは各国による制裁はあまり効いていない。
ウクライナ侵攻から3年、ロシアを取材。戦時下のロシアには観光客が殺到している。外務省はロシアの危険レベルを渡航中止勧告のレベル3としている。町には参加兵士募集の看板がある。去年ロシアを訪れた外国人観光客は約970万人。ウクライナ侵攻して以降最多。観光客の多くはきれいな町だと話した。モスクワでは以前にもまして清掃に力を入れている。きれいなことで戦時下だと感じさせないようにしているのだという。軍事侵攻以降、欧米のチェーン店の多くがロシアから撤退した。30年以上モスクワ市民に愛されてきたマクドナルドは別のハンバーガー店になっていた。店内は賑わっていて、一番人気はビックヒットという商品。人気だったスターバックスは現在はスターズコーヒーという名前に変わっているが、ロゴはソックリ。日本製品はどうなったのか?日本雑貨店には日本製のカップ麺、チョコレート、日用品などが売られていた。多くはカザフスタン経由で輸入しているようだという。経済制裁を受けているロシアだが、スーパーにはたくさんのものが溢れている。スーパーにはロシア企業が作ったなんちゃって日本製品ののりやわさび、そばなどが販売されていた。ロシア人はどんな生活をしているのか?モスクワの夫婦を取材した。ロシアではフードデリバリーが急成長していて、自動運転の宅配ロボもいた。夫婦は蕎麦をデリバリーした。奥さんがお気に入りなのはユニクロのブラトップ。ネットフリックスは観られないがZフリックスというのが観られるという。視聴料は無料でハリウッドの新作映画やドラマ、日本のアニメも視聴可能。
ロシア海賊版「Zフリックス」が登場している。Zはロシアにとって重要なキーワード。ウクライナ軍事侵攻の際に戦車などにZの文字が書かれていた。ウクライナ軍とロシア軍は同じロシア製を使用しているため、区別するためにZのマークを付けてきた。今やZが愛国心を示すものとされている。モスクワの町にもZのマークが多く見られる。
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日本がトランプ関税に対して、交渉カードになるかもとされているのはアメ車の輸入増、LNG開発に投資増、農産の輸入拡大。
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米中の報復関税合戦はどうなるのか?中国は独自のカードでアメリカと交渉している。アメリカは関税145%をかけるとし、それに対し中国は125%の報復関税を課けるとした。中国はレアアースの輸出規制というカードを持ち出した。レアアースがないとアメリカは兵器開発に痛手となる。さらに、アメリカ国債の売却を持ち出した。これはアメリカ経済に大きなダメージをもたらす可能性がある。日本もアメリカ国債という切り札もある。売りに出す可能性は低いが、赤沢大臣は交渉カードの一つにはなると発言していた。
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トランプ政権に関税政策を進言したのは保守系シンクタンク「アメリカン・コンパス」のオレン・キャス氏。政権のブレーンとされている。トランプ関税は不公平でも搾取的でもない、アメリカの提案は相互的でバランスのそれた貿易を約束するのだという。トランプ政権が大幅な関税の引き上げに踏み切った理由については、政権が重視しているのはバランスがとれた貿易体制、バランスがとれた貿易体制は双方に大きな利益をもたらすと考えているという。
TVerで配信。
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トランプ大統領の執務室をバーチャル化した部屋。トランプ大統領はここでよく大統領令にサインをしている。トランプ大統領は就任100日で142の大統領に署名をした。中には紙ストローをやめろというものもあった。議会を通すこともあるが、トランプ大統領は大統領令にこだわっている。
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第一次トランプ政権で大統領補佐官だったジョン・ボルトン氏を取材。トランプ氏の関税について、関税は経済的無知の表れ、トランプ氏は外国が関税を負担するのではなくアメリカの消費者が関税を支払うということになるという事実を理解していない、すべての関係国が損をすることになると指摘した。また、日本にはアメリカに少しだけ我慢してほしいという。ボルトン氏と同じことを言うのがフランスの知の巨人。
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家、ついて行ってイイですか?の番組宣伝。
フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏はソ連崩壊やアラブの春を言い当てた知の巨人と呼ばれる人物。トッド氏は保護主義は先進諸国の経済的な均衡を取り戻すのに必要だが、賢い保護主義であるべきだとした。さらに、アメリカは非常に不可思議な指導者によって率いられ同盟国を苦しめている、これからの日本はアメリカから忘れれらるべき、日本の控えな態度を再度認識し今の地政学的問題になるべき巻き込まれないこと、何もしないことだとした。
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ボルトン氏とトッド氏のロングインタビューはテレ東BIZで配信。
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テレ東BIZから池上さんへの質問「世界はどういう構造になるのか、分断が進む?アメリカが孤立する?」。池上さんは本当にアメリカに近い同盟国は対立している、アメリカの孤立が進むと思う、一方でヨーロッパは分断が進んでいる、地域によって分かれてくるのではないかと話した。
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