- 出演者
- 渡辺篤史 森田哲矢（さらば青春の光） 市川紗椰
市川紗椰は両親ともども建築好きで、大学では美術史を専攻し建築についても学んだという。もう一人のゲスト、森田哲矢は自身のYouTubeチャンネルに関わっているアシスタントの自宅を渡辺が訪問したことを話した。当時の収録で、渡辺は森田の名前を出されてもピンと来ていなかったが、収録後、「あの人だ」と気づいたという。
渡辺ら3人は鎌倉市にある山之内夫妻のお宅を訪問した。外観に再生可能資源を用いていて、顔料の使用量を抑えているので環境に優しいという。また、庭にはギンバアカシアをはじめ約80種類の植物が植えられ、鎌倉の風景と溶け込んでいた。
建築家の山之内淡氏はアーチの形状が好きで、「形として柔らかさがあって、可愛らしい。入ったときにトンネルをくぐる感覚がある」などと語った。階段の手すりは鎌倉の山容から着想を得たという。また、体を伸ばす猫の姿を建築デザインに落とし込んだという。コンセプトとしては「家主は猫。家全体がキャットタワー」で、山之内氏は「私達は住まわせて貰っている感じ」と話す。市川、森田は山之内夫妻の愛猫、アアルトに惹かれていた。
市川は山之内夫妻の家にやけに椅子が多いこと、デザインからしてノーマン・フォスターと気づいた。山之内氏は数多くの椅子を蒐集していて、殊にフランク・ゲーリーをリスペクトしていた。台所はモールテックスで、経年劣化が楽しめるという。水回りにもこだわりがあり、設計段階で収納スペースも念入りに決めていたため、キッチンにスパイスなど何も置かれていなかった。
市川は山之内夫妻宅の階段がレシプロカル構造を取り入れていることに気づき、夫妻らを驚かせた。食卓はダイニング空間に溶け込むよう六角形となっていて、ジャスパー・モリソンが手掛けたスタッキングチェアが設えられていた。猫がのぼりやすい段差に加え、寝っ転がりながらひなたぼっこを満喫できるようサイズにも気を配っていた。寝室は広々とし、ウォークインクローゼット付き。寝室の隅っこに夫妻が愛育する2匹目の猫、ミースの姿があった。上下の移動を好む猫のため、吹き抜けになったリビングの周囲にらせん状に居場所を配置しているという。
渡辺らは東京・大田区にある都市住宅を訪問した。
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- 大田区（東京）
渡辺らは東京・大田区にある都市住宅で五十嵐夫妻と対面した。森田は巨大な玄関に舌を巻いたが、実は建築家である理人氏の仕事場だという。コンクリートが使われた空間に森田は「基地感がする」と吐露した。スキップフロアにキッチンが設えられ、棚板と収納棚は夫妻が塗装を施した。DIYに覚えがある森田は「市販の感じに塗られている」と驚いた。
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- 大田区（東京）
五十嵐夫妻宅の階段はコンクリート製だが、実は施工時に雨が降り、模様が残ってしまった。職人さんが「仕上げのときにキレイにします」と言ってくれたが、理人氏は模様に趣があると感じてそのままに。食卓、ベッドを同じ高さに配置しては空間に広がりが感じられないと、段差で仕切っているという。本棚には大量の書籍が収められ、日光で劣化するのを避けるため、南面にはほとんど窓を設けていない。2.5階部分に浴室や洗濯機、水回りがあり、五十嵐氏は空を見ながら一日の疲れがとれるよう、高いところにつくっていた。妻である友子さんの意向が反映されたという。建築面積9.5坪に多彩な空間をおさめ、都内の密集地とは思えない広がりを獲得していた。
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- 大田区（東京）
森田哲矢は愛猫が生活を満喫できるような鎌倉市の邸宅が印象に残ったといい、市川紗椰は五十嵐夫妻の様々な素材を活用した家に注目していた。夫妻の夢、こだわりが詰まった空間にバットマンが住んでいそうな感じを覚えたという。そして、森田は「渡辺さんが家の中に入るまでこんなに長いんだ」と思ったという。
エンディング映像。