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オープニング映像。
本日のガリバー企業は住友ベークライト。リポートするのは岡田美里で出迎えてくれたのは代表取締役社長の藤原一彦さん。合成樹脂で作られるプラスチック製品は絶縁性など様々な特製を持ち数万種類存在する。住友ベークライトは年商2849億円、従業員数8044人おり、国内に13、海外に34の拠点を持つ。プラスチックの成形品などを取り扱い製品数は1万点以上で世界トップシェアを誇る。
住友ベークライトでは食品を防ぐためにフィルムを密着させて空気を遮断する製品も存在。柔軟性と強度を持ちどんなものでも密着させることはできる。ここで実験として剣山を刺してみると穴は開いておらず水も漏れてこず穴は全く開かなかった。フィルム製品を製造する工場を訪問。フィルムは約0.1mmの薄さであるが7層からなっている。製造は共押出成形からなっていて、すべての層は役割を発揮するための厚さとなっている。
1907年にレオ・ベークランド博士が世界で初めてのプラスチック「フェノール樹脂」を開発。11年に高峰譲吉博士が三共合資会社にて試作を開始し32年に日本ベークライトを設立しフェノール樹脂の量産化に成功。耐久性などを生かして電話機を製造。50年には「デコラ」を開発し車両に内装や家具などに使われた。55年に日本ベークライトと住友化工材工業が合併し住友ベークライトが発足され医薬品包装材など製造。68年には半導体封止材の量産化を開始、70年代には医療機器分野に進出した。
住友ベークライトの精密加工技術が生かされたのは血管内に薬剤を投入する事ができる「ステアリングマイクロカーテル」で医療従事者などの負担を軽減できる製品となっている。
電気自動車の動力装置「イーアクスル」は現在パーツは金属製となっているができる限りプラスチックに置き換えようというプロジェクトが進められている。軽量化により省エネ・CO2排出量の削減につなげることができる。
住友ベークライトの藤原社長はプラスチックがなくなったら世の中は生活できなくなり、我々も分からないアンメットなニーズを顧客とともに発見して研究開発していけば環境対応ができる会社になっていくとシンジていると話した。
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知られざるガリバーの次回予告。