2024年9月14日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商748億円 アナログの可能性を突き詰める

三菱鉛筆の高級鉛筆「ハイユニ」シリーズには現在22種類の芯の硬さがある。「Hi-uni DIGITAL for Wacom」はそおの全てが描き分けられる。共同開発したのはペンタブレットの分野で業界をリードするワコム。商品開発には三菱鉛筆が長年培ってきたノウハウが不可欠だったという。鉛筆と同じ太さになるよう最先端の技術を駆使してデジタルペンを小型化、木製の軸に収めた。三菱鉛筆の描線データを基にグラフィックソフトの分野で世界トップシェアの企業とデジタル用のデータを共同開発した。今回のガリバーは三菱鉛筆。

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三菱鉛筆では入社式で鉛筆を新入社員が鉛筆を削るという。自分たちを磨いて立派な社会人になっていく象徴になると考えたという。

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三菱鉛筆品川区(東京)

三菱鉛筆の創業は1887年。年商は748億円、従業員数は2587人。主要製品の売り上げの45%はボールペン。売り上げ高の海外比率は53%というグローバル企業。2008年の発売以来、シリーズ累計1億本以上が売れているというシャープペン「クルトガ」。ヒットの秘密は芯がトガった状態のまま書き続けることはできないかという長年の課題を実現させたこと。芯が回れば常にトガったままというアイデア。開発したのが「クルトガエンジン」と呼ばれる芯を回転させる仕組み。さらに2022年、さらに機能を高めたシャープペン「クルトガ ダイブ」を発売。今度は芯が回るだけでなく、芯が自動で出る性能を加えた。

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クルトガクルトガ ダイブ三菱鉛筆

三菱鉛筆は1887年、四谷に眞崎仁六が眞崎鉛筆製造所を創業したことから始まる。1901年、現在の総務省である逓信省へ初めての国産鉛筆を納入。これを記念して、その時に納入したさん種類の鉛筆、眞崎家の家紋「三鱗」を図案化して1903年位「三菱」ブランドを登録した。1925年に眞崎鉛筆と大和鉛筆が合併して眞崎大和鉛筆を設立した。1945年、三代目社長に現社長の曽祖父にたる数原三郎が就任した。1952年に社名を三菱鉛筆と改めた。

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三菱鉛筆四谷(東京)数原三郎眞崎仁六総務省逓信省

三菱鉛筆が1958年に発売した高級鉛筆「ユニ」は高度経済成長の波にも乗って爆発的なヒットとなった。1979年にはペンの先端部分が金属でできた水性ボールペンを世界で初めて量産化に成功。2000年代に入るとバブル崩壊とともに企業での文具購入需要が頭打ちに。そこで、筆記具以外の文具や雑貨の事業から個人向けの筆記具開発に注力する戦略に舵を切った。その成果が2006年に発売された油性ボールペンだった。滑らかな書き味と速乾性の高さが評判を読んで三菱鉛筆を代表する商品となった。さらに、2008年には「クルトガ」を開発。シャープペンに大きな革命を起こした。これまでになかった機能に加えて優れたデザイン性などの付加価値を追求するのが現在の三菱鉛筆の強みだ。1983年位発売された水性サインペン「ポスカ」の特徴はポスターカラーのように発色が良く、重ね描きができること。三菱鉛筆の売り上げ構成の中で約30%を占めるのサインペンの項目はポスカによる部分が大きいという。フランスではストリートアートが広く浸透していて、色彩の豊富さや発色の良さが注目された。さらには様々な素材に描くことができる特性も評判を呼んで、筆記具ではなく画材として認識された。ポスカのインクには全て白が入っているため発色が良いという。

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アナログの可能性をどこまで突き詰められるかが非常に大事だと数原社長は語った。

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三菱鉛筆
(エンディング)
次回予告

知られざるガリバーの次回予告。

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