2024年9月28日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

出演者
 - 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商945億円 化学メーカー

光陽社のカーボンゼロ印刷工場は使用する電気は太陽光で発電し、紫外線を照射して固めるUVインキを使うことで地球環境の負荷を減らして作業環境も改善した。UVインキは速乾性なので生産量は2.5倍にアップした。これまでにない速乾性を実現させたのがインキに含ませたダップ樹脂。ダップ樹脂が含まれたインキは摩擦に強く傷がつきにくい性質もある。このダップ樹脂を開発・製造しているのが今回のガリバー・大阪ソーダ。手掛けているのはダップ樹脂の他にも世界トップシェアを誇るニッチな製品。

キーワード
光陽社大阪ソーダ飯能市(埼玉)

大阪ソーダがニッチな分野において世界ナンバーワンのシェアを獲得している製品を紹介。年商は945億円、従業員数は1025人。国内に10拠点、国内外に15のグループ会社を持つ。主力製品のダップ樹脂や自動車のホースに使われる特殊合成ゴムの製造工程には共通点がある。かせいソーダを作る過程で生まれた素材を原料としている。かせいソーダはパルプの溶解・漂白、上下水道の中和剤、石けんの原料などに使われて「産業のコメ」とも言われている。

キーワード
大阪ソーダ尼崎市(兵庫)松山市(愛媛)西区(大阪)

かせいソーダの原料は塩。精製塩水に電気を流して電極で化学変化を起こして分解する。この電気分解によってかせいソーダを作る。かせいソーダを作る工程で同時に塩素と水素も作られる。その塩素を利用して製造しているのがダップ樹脂。ダップ樹脂が使われるUVインキは優れた速乾性と耐久性を発揮する。社内ではダップ樹脂を使った最終的な製品をサンプルで作って研究を行う。ダップ樹脂のもう一つの重要な性能は絶縁性。EVや太陽光発電などでダップ樹脂が持っている電気特性が再度注目されている。

キーワード
大阪ソーダ尼崎市(兵庫)

もう一つ、電解から生まれた塩素を基した素材で作られるニッチ製品が特殊合成ゴム。熱や油に強いという特性から、自動車のエンジンルーム内の燃料ホースなどに使われている。150℃で熱劣化させた特殊合成ゴムを引っ張ると13.3MPaの力で切れた。大阪ソーダの特殊合成ゴムは電気を通すことができるので、デジタルカラー複合機の帯電ローラーに使われている。

キーワード
大阪ソーダ

大阪ソーダは1915年に創業。日本で始めて電解法によるかせいソーダ製造法を確立した。1961年、尼崎に研究所を開設。1970年には水島コンビナートに進出。ダップ樹脂や特殊合成ゴムなどを開発してニッチな領域で躍進した。

キーワード
大阪ソーダ水島コンビナート

大阪ソーダは1990年代にヘルスケア事業へ進出。着目したのはかせいソーダを原料として作られるケイ酸ソーダから作られる製品。ケイ酸ソーダから生まれるシリカゲルは優れた吸着力を生み出し、乾燥材としても利用されている。大阪ソーダが作る特殊シリカゲルは50μm以下の微粒子。糖尿病・肥満症治療薬の精製に必要とされている。成分とシリカゲルの吸着力により分離することができる。シリカゲルの粒・溝の大きさは分離したい成分に合ったグレードの選択が可能。現在、糖尿病・肥満症治療薬の精製に使われ、世界トップシェアを誇る。分離技術の高い精度はさらなる薬の開発も期待されている。新たなシリカゲル製造棟を建設、生産体制を強化している。

キーワード
クロマトグラフィー大阪ソーダ尼崎市(兵庫)

現在有している技術、これから開発する技術を使い社会課題の解決に貢献をしていきたいと寺田社長は語った。

キーワード
大阪ソーダ
(エンディング)
次回予告

知られざるガリバーの次回予告。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.