2025年1月4日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

出演者
 - 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商196億円 熱と風邪を操る家電メーカー

家庭用コーヒー豆焙煎機を開発したのが今回のガリバーで石油ファンヒーターでのリーディングカンパニー・ダイニチ工業。

キーワード
SCAJダイニチ工業東京国際展示場江東区(東京)

ダイニチ工業の年商は196億円、従業員数は500人。売上の7割以上を暖房器具が占める。中でも国内トップクラスのシェアを誇るのが石油ファンヒーター。灯油の燃焼にはダイニチ工業独自の技術が詰まっているという。灯油は40℃以上にならないと火がつかない比較的燃えにくい液体燃料。灯油は気化器に送られるとヒーターによって温められて液体からガスへと変化する。これをノズルから吹き出して着火する。気化器の吹き出し口近くには温度センサーが取り付けられている。着火に最適な280~300℃にコントロールされている。繊細な熱のコントロールがスムーズな着火と匂いの少ない青い炎を生み出している。

キーワード
ダイニチ工業南区(新潟)

ダイニチ工業は部品作りから塗装・組み立てまで自社工場がある新潟で生産している。ダイニチ工業の前身は1957年、佐々木文雄が新潟県三条市に興した東陽技研工業。石油コンロや石油ストーブの製造販売を行っていた。1964年にはダイニチ工業を創立。業界に先駆けて気化式による灯油の燃焼技術の開発に取り組んだ。発展の礎となったのが1971年に発売された業務用の石油ストーブ。ガスのように青い炎で燃えることから「ブルーヒーター」と名付けられて、煙突がいらない画期的な製品として大きな注目を集めた。1980年には家庭用石油ファンヒーターを発売。順調に売上を伸ばした90年代だったが、後半に入ると業績が悪化。98年には創業して初の赤字に陥った。そこで打ち出したのが生産体制の見直し。従来、季節商品である暖房器具は生産期間を限定されていた。その常識を覆して通年生産に切り替えた。雇用も安定し品質も安定する。急な需要にも対応できるよう柔軟な生産体制を作り上げて、販売機会を逃さないようにした。かつては90分以上かかっていた金型の交換作業は時間短縮に努めて10分もかからずに終了するようになった。生産効率が向上して販売機会の損失が減ったことで業績は回復した。また、製品性能も細かい改良を重ねて大きな効果を生んでいる。ダイニチ工業は加湿器でも国内トップのシェアを持っている。こだわり続けているのが運転音の静かさ。

キーワード
ダイニチ工業ビックカメラ 有楽町店三条市(新潟)佐々木文雄千代田区(東京)

ダイニチ工業の最新の加湿器の運転音は15デシベル未満。空気の流れに淀みが出てしまうと、それだけで耳障りな音の原因になるという。整流板で風の流れを調整して音を静かにしている。ダイニチ工業では石油ファンヒーターや加湿器で培った技術を生かして季節商品以外の製品開発にも取り組んでいる。石油ファンヒーターの気化器を応用して開発したのがイベントなどで使われるスモークマシンだ。2022年位は加湿器の送風技術を応用した空気清浄機に参入。2023年には石油ファンヒーターと加湿器、双方の技術を組み合わせて家庭用コーヒー豆焙煎機を開発した。熱風の温度と焙煎時間をコントロールして安定した焙煎を行っている。

キーワード
ダイニチ工業

「他社が面倒くさくてやらないことでも当社はできる」ろ吉井社長は語った。

キーワード
ダイニチ工業
(エンディング)
次回予告

知られざるガリバーの次回予告。

配信情報

テレ東BIZ、TVer、U-NEXTの告知。

キーワード
TVerU-NEXTテレ東BIZ

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.