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オープニング映像。
北海道江差町にある「かもめ島」は面積およそ0.3平方km。戦前に堤防道路が作られ陸続きに。江戸時代は交易で栄え、明治時代まではニシンが豊富にとれた。北前船の船乗りがうたっていた民謡「江差追分」のルーツ。島にある「瓶子岩」の名前は、瓶子という器が逆さになった形に似ていることに由来。老婆が紙から授かった器で海に水を注ぐとニシンが群れでやってきた、という言い伝えも。2017年、ニシンの産卵「群来」が104年ぶりに島で観測された。
千葉県南房総市にある仁右衛門島。面積は0.03平方km。砂岩からなり、新日本百景にも選出。鎌倉時代から島を平野仁右衛門氏一族が所有し、代々その一族だけが暮らしてきた。洞窟内には稲荷大明神がまつられている。かつて源頼朝もここに身を隠したとされている。
瀬戸内海にある岡山県の鴻島。面積は2.07平方km。島にはモダンな家が立ち並ぶ。バブル期のリゾート開発によるもので、約350の別荘が建てられた。バブル崩壊後に別荘を手放す人が増えたが、近年は移住者も。昭和初期には農地開拓のため入植者が移住を始め、最盛期には300人が生活。ミカン栽培が盛んだった。
岡山県にある松島は面積0.08平方km。かつてワカメ漁でにぎわい、明治時代には約70人が生活。分校も開かれた。島民は減り続け一時無人島となったが、2022年に島おこしをしようと若者が移住。島にある純友神社は、平安時代の海賊・藤原純友をまつっている。
岡山県にある六口島は面積1.03平方km。遠浅の海が広がり波が穏やかで、夏は海水浴客でにぎわう。かつては採石業が盛んで、石は大阪城や国会議事堂にも使われた。島にある「象岩」は、花崗岩が風や波の侵食を受けて象のような形になったもの。昭和初期にここを訪れた与謝野晶子は、「西の海 水島灘の入日見る 六口の島のしろき磯浜」と残している。
香川県にある小与島は面積0.26平方km。江戸時代から採石業で栄え、花崗岩を産出していた。最盛期、島には18の採石場が。採掘後は雨水や地下水がたまり、池のようになった。島にある石塔は、業者同士の境界を示す目印だったもの。石が枯渇すると人々は島を離れ、瀬戸大橋の開通を機に建設されたリゾートホテルも開業後数年で閉館。