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NPO法人「となりのかいご」で代表理事を務める川内潤氏は顧問契約を結んだ企業の従業員に介護セミナー、介護相談をしている。80年は7.4人で1人の高齢者を支えるだけだったが、2020年には2.1人で1人の高齢者を支える必要がある。川内氏は仕事と介護を両立する上で、絶対にやってはいけないことに「見守り・介護をきっかけとした同居」、「日常的に家族が直接介護に関わる（介護が必要な人の依存を促す）」、「テレワークを活用した仕事と介護の両立（生産性がどうしても落ちてしまう）」、「介護休暇・休職を利用して介護（休職期間中に介護が終えられる保証はない）」、「きょうだいで分担しての介護費用負担（きょうだい間で金銭トラブルに発展しかねない）」を挙げた。重要なのは穏やかで継続性のある介護環境を整え、良好な親子関係を良好に維持すること。家族介護の非効果的な関わり方に歩行、入浴、排泄などの介護方法で、歩行の介護だけでも川内氏は1年の習得を要したという。必要なのは親が元気なうちに地域包括支援センターに相談すること。川内氏は「10分でもいいので、電話相談から始めてください」と語った。

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