- 出演者
- 首藤奈知子 中島史恵 松尾一郎
頻発する災害の被災現場から証拠を独自入手。その被害や「防災の死角」を徹底検証。
- キーワード
- 印旛沼
先月22日~23日の豪雨で被害が大きかった千葉県佐倉市。印旛沼は4カ所の堤防が決壊。最初に崩壊したのは最も南にある堤防。近くの養魚場では降り始めから2~3分で水位が上がり始め、20分で決壊。市は早い段階で2度避難を呼びかけたが、3度目は堤防から半日近く経ってから。避難指示を出す基準は各自治体に委ねられていて、市・県とも決壊を想定していなかった。
先月22日~23日の豪雨で被害が大きかった千葉・印旛沼。近くに住む男性が浸水に気づいたのは午前5時前。近所を回り直接避難を呼びかけた。この地区では水が引くまで4日ほどかかった。男性は3代に渡ってこの地で暮らしてきた。片付け作業は今も続いている。
スタジオゲストはタレントで千葉県在住の中島史恵。先の豪雨の際は車で移動中で恐怖を感じた。気候変動もあって局地的に激しい雨は頻度が増していて、今回は1日で300ミリ以上の雨が降った。堤防が4カ所決壊した印旛沼については、避難につながる情報を出せる枠組みが法律的に整っていなかった。
先月22日~23日の豪雨で被害が大きかった千葉・印旛沼。番組では周辺の土壌の状況を調査。決壊の要因と考えられるのは「パイピング」。水位が上がることで水が地中に染み込み、地表から漏れ出す。水が地中を削ることで通り道ができ、水量が増え道が拡大し決壊する仕組み。全国どこでも起きうるもの。住民にできることは避難場所をあらかじめ決めておき避難すること、雨が降り出す前に止水板や土のうを用意しておくこと、自分なりの行動の作っておくこと。
先の豪雨で相次いだ土砂災害。神奈川県三浦市では住宅や自動車などが呑み込まれ、あるアパートでは20代女性1人が犠牲になった。要因の1つは盛土。土を人工的に積み上げて土地を造成するもので、規模によっては擁壁を設置するなどの対策が求められる。千葉県内では「是正が必要」とされる盛土が329カ所確認された。今回起きた土砂崩れのうち5カ所は盛土。
先の豪雨で相次いだ土砂災害。要因の1つは盛土。千葉県袖ケ浦市の現場は10年以上前から業者によって積み上げられていた。住民の男性はたびたび行政に対応を求めてきたが、業者側を撤去に応じさせるのは難しく自治体による現場パトロールにとどまっていた。盛土は雨を含むと地盤が緩みやすく、対策せず崩れれば被害が広範囲に及びやすい。千葉・酒々井町の馬橋地区では盛土2カ所の崩落で川がせき止められ住宅40棟が浸水。
先の豪雨で相次いだ土砂災害。要因の1つは盛土。「土砂災害ハザードマップ」は県が指定する情報に基づき各市町村が作成。盛土2か所が崩落した千葉県酒々井町の馬橋地区は県の条件を満たしておらず、ハザードマップにも記されていなかった。専門家はこうした災害の際に地域で協力する必要性を訴えている。
