- 出演者
- 古田新太 大倉忠義(SUPER EIGHT) 村上信五(SUPER EIGHT) 横山裕(SUPER EIGHT) 丸山隆平(SUPER EIGHT) 安田章大(SUPER EIGHT) 川田裕美 高橋茂雄(サバンナ) 宇多田ヒカル いしわたり淳治 吉澤嘉代子 tofubeats ☆Taku Takahashi(m-flo)
オープニング映像。
宇多田ヒカルに70分ロングインタビュー!!
- キーワード
- 宇多田ヒカル
プロが厳選した宇多田ヒカルの聴いてほしい曲を紹介。いしわたり淳治は「初恋」を選曲。ラブソングは相手のことを「どれくらい好きか」を伝える側面があるが、フレーズの引き出しの多さ、表現の角度の多様さがスゴいと話した。
宇多田ヒカルは日本語で書く事へのこだわりについて自由度が高い。主語がいらない言語だと話した。そんな宇多田ヒカルは2010年に「人間活動」として音楽活動休止を発表。ロンドンへ移住し、母との別れや息子の誕生などを経て2016年に約6年ぶりに活動を再開。日本語で歌うがテーマの楽曲を発売。日本語への意識の変化については、ロンドンに引っ越してから日本語を話すことがなくなったことで文学的な日本語に触れていた。息子には日本語の童謡を聞いててほしいと童謡を一緒に聞いていた。また、「Fantome」は母の弔い的な作品だったため日本語にしたと話した。
プロが厳選した宇多田ヒカルの聴いてほしい曲を紹介。Yaffleは「One Last Kiss」を選曲。完璧な曲。1番フックの終わりにサブベースが鳴っているような流れなのに本当は鳴っていない、斬新とコメント。「道」についてtofubeatsは一見上品な曲だがソカやカリプソっぽいビートなのがとても新鮮とコメント。
宇多田ヒカルは楽曲中の違和感について自分でハッとすることを思いつかないと他の人もハッとしてくれない。「One Last Kiss」のセカンドバースから入るベースについてはアレンジを一緒に担当したA.G.Cookのうっかりミスでベースが入っておらず、急きょベースを入れ直したという。そのおかげで体感温度があるベースが入り、曲のぬくもり、温度感が変わった。セカンドバースについてはちょっと油断してる瞬間で何が来ても入っていけそうと思ってしまうと話した。
プロが厳選した宇多田ヒカルの聴いてほしい曲を紹介。水野良樹は「Can You Keep A Secret?」、「Flavor Of Life -Ballad Version-」を選曲。宇多田さんの声はどこかせつなげで語弊を恐れず言えば弱々しくさえ聴こえるが、「一度聴いたら、忘れられない声」=つまり“強い声”。声から始まる曲が多く、「MUSIC」と呼ぶよりは「歌」と呼びたくなるような感覚があるとコメント。続いて、いしわたり淳治は「Electricity」を選曲。地球に移住してきた宇宙人二人が出会ったという設定だが、核にあるものは二人の間の「Electricityかなにか」であってそれは変わらないと改めて気付かされる。宇宙人同士の恋という突飛な発想から恋の普遍的なテーマに辿り着く流れが素敵。☆Taku Takahashiはサビのメロディーがスゴいとし、サビの音が一般的に気持ち良い音とされるCやDではなく違和感を感じるD♭が使用されている。さらにBetween us=私たちの間にかけて、CとDの間=D♭ではないかと考察。
最新曲「Electricity」の違和感あるサビの音は狙い?について宇多田ヒカルは意識はしてなかったが、めちゃくちゃぶつかってる。アリかどうかギリギリで何度も確認していた。歪みとかそういうモノに惹かれる。宇宙人が出会う世界観については人と人の間にある不可視な絆の不思議さ、お母さんの胎内に赤ちゃんの細胞が何十年も残ることや量子もつれという現象のことを知り、説明のつかない愛や絆がテーマの作品ができた。そのおかげで今まで使ったことない言葉が入れられたと話した。
- キーワード
- Electricity
プロが厳選した宇多田ヒカルの聴いてほしい曲を紹介。☆Taku Takahashiらは「何色でもない花」を選曲。最高傑作とし、音楽って自由という楽しさが伝わってくると絶賛。佐藤千亜妃はいわゆるビートと呼ばれる類の打楽器は入らないが、急に4分の4拍子になりビートが脈を打ち始める。蛹の中で自身を再編成し孵化して自分の羽で飛び立つようなシームレスさがあるとコメント。吉澤嘉代子は「私たちの心の中身は誰にも奪えない」に私も入っているんだなと思うような優しさ。良い意味で一番個人を感じない歌だとコメント。
吉澤嘉代子からの質問は「楽曲制作する中で歌を届けようと思う対象の変化などはありますか?」。宇多田ヒカルは自分がずっと対象。独り言みたいな歌詞が基本。私が必要としてたから自分に向けてその言葉を送ったと思う。でも対象は自分だし人間みんなだと話した。
どんな環境で音楽を聴いている?について宇多田ヒカルは一番多いのはAirPodsで外歩いてる時。ちゃんと聴きたい時は初めて買ったHi-Fiシステムのターンテーブルで聴く。最近聴く曲はバッハ。「そこいくのね」って所の畳み掛けがスゴい。「何色でもない花」を作った時に聴いてて、バッハ、トラップ、R&B、時空の歪み、ワームホールが入っている曲だと話した。最後に水野良樹からの質問「他者がいなくても音楽を作る?」については誰もいなくても作るが、誰もいなかったらそもそも音楽はあるのか。自身にとって他者とは自分を映す鏡。究極の個、自分を突き詰めていくと人の理解につながり、より深く分かる気がすると話した。
EIGHT-JAMの次回予告。
チョコプランナーの番組宣伝。