2023年10月21日放送 14:30 - 15:25 フジテレビ

Mr.サンデー
SP “教育虐待”医学部9浪の娘が母を手にかけるまで

出演者
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”教育虐待”の果てに 彼女が実母を手にかけるまで…
趣旨説明

5年前に起きた事件では看護師になりたての娘が実の母を殺害し遺体をバラバラにして遺棄した。裁判で明らかになったのは国立大学医学部に入るために9浪を強いられた娘と母の歪な関係の教育虐待が明らかになった。母という呪縛 娘という牢獄は去年発売され大きな反響となっている。服役中の娘からMr.サンデーに届いた手紙には舞台裏をテレビで公表することを承諾した。高校の教師や友人を取材した。

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娘を追い詰めた 母の過剰な「学歴信仰」

教育虐待は教育熱心過ぎる親がしつけや教育を理由に子どもに対し厳しく接し肉体的や精神的に追い詰めてしまうことである。母は裁縫が得意で体操着袋や座布団を全て手作りしていた。母は学歴信仰で公立中学校をバカにしていたという。当時の娘は成績優秀で国語が得意であった。マンガブラックジャックに憧れ、外科医になることが夢であった。母はその夢を自らの学歴信仰に組み入れていく。点数が低いと家庭教師のような叱責を飛ばされていた。唯一ほっとできるのは父親といられるときだけだったという。思い出は琵琶湖での湖水浴である。父も母の嫌味を嫌い別居状態となった。娘はなんとか市立の中高一貫校に進学した。そのころの友人に話を聞くと、傷をつけて登校することがあったという。学校では成績に加え、担任の手書きの成績表が配られていて、大変なことになると直感した友達は嘘の成績を修正してあげてくれないかと訴えたという。自分で改ざんした成績表を母に見せるもバレたという。

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”教育虐待”の果てに 彼女が実母を手にかけるまで
娘が逃げられなかった「母という呪縛」

高校3年生となった年、大学受験を控えた三者面談で教師は母親にこう釘を指している。教師は「はっきり言ってこの成績で医学部医学科は非常に厳しい。志望校の再考をすすめる」と話した。それは現実を全く見ようとしない母への忠告だったのかもしれない。だからこそ教師は看護学科を勧めるという現実的な進路を用意し無理のない将来を勧めたのだが、母親は「何なのあの担任は。医師にふさわしくないとは失礼な。たかが高校教師風情が舐めた口聞きやがって」と話した。これを機に母親の教育指導はヒートアップした。68と58。受験生なら直ぐに分かるだろう。この68は母が娘に目指せと言った滋賀医科大学の偏差値「68」で、娘の偏差値は「58」と10足りないためその差を埋める為のお仕置きをした。実は娘は高校時代に3度の家出をしている。行き先が信頼していた国語教師の家である。今回メディアにて高校時代の恩師が登場し「お母さんに殺されるから逃げてきた。とにかく一晩泊めてくれ」と初証言した。それはセンター試験から1週間後の出来事だったという。そして娘のふとももに痣が5つ着いていることに驚き尋ねると娘は「お母さんに回し蹴りされた」と話したという。

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教師と同級生の証言…彼女が救えたか

実は回し蹴りされたというのは嘘で教師は「鉄パイプで殴られていたと裁判の時に言っていた」と話した。どちらにせよただ事ではないと思い「警察や担任に言おうか」とも言ったが娘は母の恐怖心からか拒否した。教師は「早いところ公にした方がいいと言ったが彼女としては”言わないでくれ”としか言わなかった」という。ディレクターが教師に「あの時公にしていたら事件は防げたか」との質問に対し教師は「本人も隠しているし母親も表面的には取り繕って良い家族を演じていた。あの母親は何をするか本当に分からない。警察に話した所で気づくかまでは難しい」と話した。どんなに引き離したとて母親は娘を確実に追い詰めただろうと教師は言った。唯一の希望は大学受験が終わった時期になるだろうと思われたが、2005年「現役受験失敗」を皮切りに娘にとって「9浪の地獄」が待っていたのだ。

勿論20歳を過ぎた娘はそれから何度も母親の元から飛び出して自分の道を生きようとした。しかし高校時代の恩師は「その時は事前に母親にバレて連れ戻された。2回目の時は探偵を雇うほどであった」と話した。母親の監視の元、20歳を超えても「受験勉強」をさせられた娘は9浪の末、滋賀医科大学に合格した。この時27歳であった。ついに母親が目指した大学に合格したものの「医学科」ではなく「看護学科」だった。「助産師になることを条件」とした母親にとってギリギリの妥協点であった。その後母親は観葉植物に夢中になるなど、娘から目を離すようになった。そして娘自身も看護師のやりがいに目覚め、特に子供の頃の夢だった手術看護師になる夢を抱くなど充実したキャンパスライフを送っていた。ところが2017年の春、3年生に進級する前に事件は起きた。大学受験前に母親と約束した「助産師課程専攻選抜」に不合格となっていたのである。ここから再び母親の呪縛が始まる。「助産師になることが条件で大学に入れてやったのに、それすらなれないのなら大学なんて辞めてしまえ。また約束を破りやがって。死ね」と母親からのLINEはまさに地獄絵図。娘は「本当に申し訳なく思っています。助産学校の合格は実現させたいと思っています」と敬語で返信した。この時娘は大学附属病院の看護師に内定し自分の見つけた道に進もうと強く願っていたという。

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しかし母親は内定辞退と大学を退学させ、助産師学校の受験を強要した。それは地獄の浪人生活に逆戻りという意味を示していた。そしてある事件をきっかけに娘は限界を迎える。それは2017年12月20日。娘が隠し持っていたスマホが見つかった。母は怒号を挙げながらスマホを破壊し娘に「土下座してこの私に謝れ」と言った。この時に母が撮った写真は後に裁判記録として提出され、娘自身もこの時が「最後のトリガー」だったと証言している。もう母を殺るしかない、それが呪縛から抜け出す為の唯一の方法だったと娘は考えていた。そして2018年1月20日未明に「母を殺害」した。その日の午前3時42分、娘はSNSで「モンスターを倒した。これで一安心だ」と投稿した。事件が発覚したのはおよそ2ヶ月後のこと。「ブルーシートの家」、母と娘のバックボーンを知らなければ誰もがそう呼んだであろう。

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だが先生や友人たちは違った。高校時代の恩師は「第一報を聞いた時はとうとうブチ切れたか。9年間もあの状況で本当によく生きていた。途中で死んでてもおかしくない状況だった」と話した。同級生は「当時一緒に住んでると思ってなかったので、あの状態で一緒に住み続けてたら、こういうことが起こってもおかしくない」と話した。教師は「教育虐待を受けている人は自分の方から助けを求めて欲しい。何もしないでくれと言ったら手の出しようがない」と話し、同級生は「子供同士で助けようと思っても知っている知識でしか動けない。事情を聴いて逃げられる場所を教えてあげたらそんなことしていない」と話した。事件の裁判で当初娘は母の殺害については一貫して否認し、一審では懲役15年の実刑判決を受けていた。しかし控訴審では一転し殺害を認めた。一貫していた否認から一転し母親の殺害容疑を認めた理由を娘はこう語っている。

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あかりさんを救った大人たちの「言葉」

心変わりの理由は父から本当のことを話したほうがいいと勧められたという。1審の裁判長からはこれからは真摯に罪と向き合って罪を償い終えた後はあなた自身の人生を歩んで下さいと言われたという。控訴審判決では懲役10年の減刑となった。受刑者となったあかりは刑務所で得た新たな気づきを手紙で伝えた。

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(Mr.サンデーSP)
趣旨説明

姿なき迷惑者と戦い続けた男性がいる。原因は約1800本のタバコの吸い殻のポイ捨てである。警察も舌を巻く約400日の闘いがあった。

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福岡県警察門司区(福岡)
1800本!悪質ポイ捨て犯人との闘い

男性が見せてくれたのは近隣住民からの手紙である。現場は小学校の通学路になっている交差点の側道である。4年ほど前からボランティアで清掃を行っていた田川さんが異変に気づいたのは3年前である。同じ場所でポイ捨て行為が繰り返されていた。市の許可を得て手作りの看板を設置した。手書きでポイ捨て日誌を作成した。毎朝、清掃をする際にたばこの吸殻があった日やその本数などを記録した。次第に同じ銘柄で長さに特徴があった。田川さんが同一人物だと設置した。ペットボトルにポイ捨てされたたばこを入れ不法投棄だとしたがポイ捨てはエスカレートした。諦めかけた田川さんは警察に相談しその思いの丈を伝えた。

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福岡県警察門司区(福岡)門司警察署
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今夜のラインナップ 土

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(Mr.サンデーSP)
”張り込み”も…75歳 執念の追跡

田川さんは2月の寒さの中、双眼鏡とメモ帳を手にポイ捨て犯が現れないか毎晩張り込みを行った。田川さんの記録を見ると、夜9時台に張り込みをした後に再び午前3時や4時に現場へ足を運んだ。それを2週間続けたが、「ポイ捨て犯」は現れなかった。そこで、2月24日に警察が張り込み捜査を開始した。その初日に車からポイ捨てしたとみられる男を特定し、検挙した。ポイ捨てをしていたのは北九州市内に住む50代の男性会社員で、検挙の決め手となったのは田川さんが回収し保存していた「吸い殻」だった。警察は異例のDNA鑑定を行って犯行を特定し、条例違反などではなく廃棄物処理法違反容疑と重い罪で男を書類送検した。ポイ捨てした吸い殻の数はおよそ1800本に上るとみられている。ポイ捨てを続けた理由を男は、「街を汚すことで人がきれいにするために苦労している姿が浮かび、それが楽しくてたまらなかった」と述べていたという。田川さんによる400日に及ぶ執念の追跡が実を結んだ。

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(エンディング)
次回予告

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