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オープニング映像。
難病患者の支援をうたうNPO法人の代表が、無許可で臓器を斡旋した容疑で逮捕された。日本の臓器提供者数は、世界で63番目。臓器移植は自国内で賄うべきとの考えが主流だが、ドナー不足にあえぐ日本では渡航移植に踏み切る患者が少なくなく、ニーズを満たすため海外の貧困地域のドナーから金銭で臓器を集めるネットワークも暗躍している。臓器移植の闇を追う。
ラグビーの指導者である小沢さんは腎不全のため、透析治療を行っている。小沢さんは腎臓移植を受けるため、日本臓器移植ネットワークに登録した。日本臓器移植ネットワークは、厚労省に認可された唯一の団体。国内で腎臓移植を希望する患者の平均待機期間は15年で、希望者の3％しか移植を受けられない。小沢さんは海外で移植手術を受けるため募金を集めた。小沢さんは中央アジアに渡航した際に、臓器移植法違反で逮捕された菊池被告と知り合った。臓器移植法は1997年に施行されたが、海外での臓器移植に関しては明確な規定がない。菊池被告の仲介で手術を受けた男性が、感謝を述べた。
菊池被告のNPO法人で働いていた元スタッフが内部告発し、自分たちがやっていることは違法だと解釈していたと語った。菊池被告は海外での臓器移植について、お金で順番を割り込む可能性があると語った。菊池被告の手配で、ベラルーシで腎臓移植手術を受けた男性にインタビュー。菊池被告は裁判で無罪を主張しているが、パスポートの偽造などを行っていた。菊池被告が、海外で移植手術を受けた患者とやりとりする音声を紹介。菊池被告は、パスポート偽造に関与していないと主張している。
米村医師が、悪徳事業者が出てこないようにする意味で規制を強めることは不可欠だと述べた。厚労省が、日本人が海外で臓器移植を受けた状況について調査し、20を超える国で行われていた。イスタンブール宣言では、臓器移植のドナーは自国内の自給自足で行うように提言されている。
ベトナムで、臓器売買に関与したブローカーが実刑判決を受けた。インドネシアでは、腎臓売買の実行犯が逮捕された。トルコで、菊池被告の臓器移植に関係した男性にインタビュー。腎臓を売ったモロッコ人男性にインタビュー。息子が海外で移植手術を受けた男性にインタビュー。
小沢さんが、渡航移植手術が受けられていれば元気になったかもしれないと語った。日本での生体腎移植のドナーは、原則は患者の親族に限定されていて、親族以外がドナーとなる場合は倫理委員会で厳正に審査される。小沢さんを支援している男性がドナーとなることを申し出ていて、海外で移植手術を受けることを検討している。
NHKスペシャルの番組宣伝。
特別展「海 ―生命のみなもと―」の宣伝。