2年前にけがでマウンドを離れた大谷は、今シーズン異次元のプレーを見せた。頂点を争う激闘の中で見せた進化の深層に迫る。

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オープニング映像。

ワールドシリーズ第7戦で大谷は先発ピッチャーを託されたが、3回に3点を失いマウンド降りた。ドジャースは9回にミゲル・ロハスのホームランで同点に追いつく。そのウラのマウンドには2試合連続登板となった山本が上がり、サヨナラのピンチを凌いだ。延長11回にウィル・スミスのホームランでドジャースが勝ち越し。ドジャースは2年連続のワールドチャンピオンとなった。試合後、大谷は打たれたあとも打線の1人としてプレーしようと思っていた、全員でつかみ取った優勝だと話した。

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二刀流に復帰した大谷は、ワールドシリーズ第3戦でサイ・ヤング賞に3回選ばれたマックス・シャーザーからホームランを打った。5回ウラにブルージェイズは左投げの投手を大谷にぶつけた。左投手を打ち崩せるかは大谷が直面してきた課題だった。地区シリーズでは左投手相手の20打席でヒットわずか1本と、完全に抑え込まれた。ストレートは2球のみで、相手は大谷が最もホームランにしている球種を避けていた。ツーシームやチェンジアップが多く、中でも多く空振りしていたのが内角の球だった。大谷は練習で内角の球への対策に取り組み、第3戦では左投手からタイムリーツーベースを打った。延長18回までもつれ込み、大谷は9打席連続で出塁した。サヨナラホームランドジャースが勝利し、試合時間は6時間半にも及んだ。

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大谷はマウンドに上がった第4戦でゲレーロJr.に逆転2ランホームランを打たれたが、そこからは底力を見せつけた。ポストシーズンの最中、大谷はシーズンを使ってリハビリを行うと宣言していた。ドジャースは7月のオールスターゲーム明けに大谷の二刀流を解禁し、ポストシーズンに万全の状態で臨む計画だった。通常けが明けの選手はマイナーで調整するが、攻撃の要である大谷はチームを抜けられず実戦形式の投球練習を試合前にすることになった。しかし試合前の投球練習は負担が大きいため、メジャー公式戦をリハビリ登板にすることにした。当初より1か月早めた6月16日が二刀流解禁となり、14回の登板の中で徐々にイニングと球数を増やしていった。データアナリストは大谷の投球について、球速向上以外にもシーズンが進むにつれて回転数が上がっていると指摘した。投球フォームを変えたことで今シーズンの1分あたりのストレートの回転数は手術前からメジャー200以上増加し、平均を大幅に超えていた。シーズンが進むにつれて変化球も増やし、ポストシーズンでは磨き上げた投球を見せつけた。

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スタジオゲストは土田晃之、角田夏実、五十嵐亮太。土田は、二刀流ですごいと思ってたところからさらに上がっていくのがすごいと話した。角田は、緊張感のある総力戦だったと話した。ワールドシリーズMVPに選ばれた山本由伸について、五十嵐は、毎回絶対に負けられない場面で登板してきっちり抑えていた、体も気持ちもタフと話した。今シーズン大谷は55ホームランを打ち、投げてはシーズン途中から14試合に登板した。ドジャー・スタジアムで観戦したという角田は、すごい盛り上がった雰囲気の中で堂々と試合をしていた、大谷選手一色だったと話した。五十嵐は、毎年のように進化している、野球選手は変えることに怖さがあるがビジョンが明確なので正解を出していると話した。2年前と今シーズンの球種を比べると、以前はスイーパーを最も多く投げていたが今シーズンはストレートを最も多く投げていた。カーブの割合も以前の2倍以上に増えている。

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リーグ優勝決定シリーズMVPの大谷に贈られたトロフィーの土台には、大谷のアイデアで「TEAM EFFORT」と刻まれた。ワールドシリーズ第3戦延長12回のマウンドに上がったのは、今シーズンでの引退を表明しているカーショーだった。大谷は最後の⚀か月を楽しんで最高の形で締めくくろうとカーショーにエールを送っていた。試合は投手10人の総力戦となり、2日前に105球を完投した山本も投球練習に向かった。18回にフリーマンのサヨナラホームランで試合は決着した。試合後ロバーツ監督は「まさにTEAM EFFORT」「信頼し合っている特別なチーム」と話した。

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五十嵐は、勝ちへのこだわりが強い選手が多いのが組織力の高さにつながる、ドジャースはホームランを打てる選手が揃っていてミスが少ないことがワールドチャンピオンにつながった、大谷はまだサイ・ヤング賞はまだとっていない、山本、佐々木とも争う形になる可能性が高いと話した。

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エンディング映像。

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