大谷はマウンドに上がった第4戦でゲレーロJr.に逆転2ランホームランを打たれたが、そこからは底力を見せつけた。ポストシーズンの最中、大谷はシーズンを使ってリハビリを行うと宣言していた。ドジャースは7月のオールスターゲーム明けに大谷の二刀流を解禁し、ポストシーズンに万全の状態で臨む計画だった。通常けが明けの選手はマイナーで調整するが、攻撃の要である大谷はチームを抜けられず実戦形式の投球練習を試合前にすることになった。しかし試合前の投球練習は負担が大きいため、メジャー公式戦をリハビリ登板にすることにした。当初より1か月早めた6月16日が二刀流解禁となり、14回の登板の中で徐々にイニングと球数を増やしていった。データアナリストは大谷の投球について、球速向上以外にもシーズンが進むにつれて回転数が上がっていると指摘した。投球フォームを変えたことで今シーズンの1分あたりのストレートの回転数は手術前からメジャー200以上増加し、平均を大幅に超えていた。シーズンが進むにつれて変化球も増やし、ポストシーズンでは磨き上げた投球を見せつけた。
			
