2025年8月23日放送 19:00 - 19:37 NHK総合

NHKニュース7

出演者
今井翔馬 森下絵理香 向笠康二郎 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニュース)
”信頼関係の構築・両国関係を未来志向に”

石破総理大臣は、就任後初めて日本を訪れている韓国のイジェミョン大統領との首脳会談に臨んだ。首脳どうしの信頼関係の構築を図るとともに、両国の関係を安定的で未来志向に発展させていくことを確認し、成果として文書で発表したい考えだ。きょう午前、日本に到着した韓国のイジェミョン大統領は就任後、日本を訪れるのは初めて。アメリカより先に訪問するのは異例だという。会談が行われる首相官邸ではものものしい雰囲気となっていた。両首脳の対面での会談は、ことし6月以来2回目となる。

日韓首脳会談 共同記者発表

首相官邸で行われた日韓首脳による共同記者会見の模様を中継で伝えた。石破首相は冒頭「イジェミョン大統領の訪日を心より歓迎を申し上げたい。大統領就任後、日本が最初の訪問先となるのは、国交正常化後、今回が初めてであると伺っている。日韓国交正常化60周年という歴史的な訪問として大統領をお迎えできたことを、大変意義深く思っている」と述べた。そのうえで「本日は大統領との間で、幅広い議題について非常に有意義な意見交換を行うことができた。地域情勢についても率直な意見交換を行い、緊密に連携していくことを確認した。核ミサイル問題を含む北朝鮮への対応についても議論をし、北朝鮮の完全な非核化に向け緊密に連携していくことを改めて確認した。拉致問題については、即時解決に向け大統領から支持を表明いただき感謝する。両国政府、国民が手と手を携え、よりよい未来に向かって共に歩みを進めていくことができればと考えている」と述べた。

首相官邸で行われた日韓首脳による共同記者会見の模様を中継で伝えた。韓国のイジェミョン大統領は「まず私と代表団を温かく迎えてくれた石破首相と日本の国民の皆様に、心よりお礼を申し上げる。G7サミットを機に、初めて韓日首脳会談を行い石破首相と再会することができて、心よりうれしく思っている。韓国と日本の関係をここまで重視しているのだということを示す、大変意味深い訪問であると考えている」と述べた。そのうえで 「私と石破首相は本日の首脳会談を通じて、さまざまなテーマについて、胸襟を開いて議論した。少子高齢化、首都圏集中、農業、災難、災害安全に対する両国の共通の課題について政策を共有し、協力できる部分について協議体を立ち上げることで一致した。人的交流については、1200万人の交流時代を迎え、青年たちが新しい機会を得て、視野を広げる、機会を広げるために両国間のワーキングホリデーの拡充を決定した。朝鮮半島の完全な非核化と平和の構築を再確認し、緊密な共助をしていくことで一致した。また日本が議長国となるAPEC首脳会談で緊密に協力していくことで合意した。きょうの首脳会談を通じて、両国と両国間の国民の真の関係が開かれていく契機となることを望む」と述べた。

発言のポイント

日韓首脳による共同記者会見の内容をスタジオで解説。石破首相は国交正常化から60年ということに触れたうえで、結びのことばに、還暦を迎えた日韓関係が新たな力を得て、さらに発展していくということを期待するということで強調していた。また安全保障分野については、日韓の次官戦略対話のこの早期開催に言及し、地方創生、少子高齢化、人口減少などといった両国の共通課題については政府間の協議の枠組みを立ち上げていくということで、一致したことを明らかにしていた。一方、韓国のイジェミョン大統領も最初の二国間の訪問先として、日本を選んだのは自身が初めてだと述べ、それだけ日本との関係を重視していると話していた。また朝鮮半島の平和や少子高齢化、首都圏への人口集中など、共通の課題を共有し、協議体も立ち上げて意見を交わしていきたいとしている。また、現在の国際情勢を踏まえ、韓国と日本、そして韓国、日本、アメリカの3か国の連携が重要だと話していた。

中継 日韓首脳会談 共同記者発表

日韓の首脳会談と共同会見に臨んだ両政権の狙いについて解説。石破首相が未来志向の関係を築いていく方向性を共有できたということは成果といえる。先ほどの共同記者発表で、国交正常化以来築かれてきた基盤に基づき、日韓関係を安定的に大きく発展させていくことで一致したと強調している。またイ大統領を官邸で出迎えた際も、非常に和やかな雰囲気だったのも印象的で、首脳間の関係構築という意味でもまずまずのスタートといえそうだ。両首脳はこのあと総理公邸で夫人も交えた夕食会に臨む予定だ。一方韓国側はイ大統領が会談の冒頭で、石破首相について、とても親しい友人のようだと述べたことからも、日本との関係を良好に保ちたいという意向が明確に伝わってきた。また、イ大統領はあす、日本を出発してアメリカに向かい、25日にトランプ大統領と会談する予定。イ大統領もきょう、関税や安全保障などを中心に、韓国は日本と似た立場にあると述べており、対アメリカで連携した意思を確認しておきたかったという意図も見える。就任後、実用外交、つまり国益を第一に考えた外交を展開する考えを繰り返し強調しており、日本との協力を進めることが、韓国にとっても得策だと考えているのだと思う。日本政府関係者は、今回の会談について、これまで両国が培ってきた根幹を確認し、今後の関係を安定させるためのものだとしている。その安定を確実なものとするための1つの手段が、首脳間の往来、シャトル外交だ。石破総理は政治レベルだけではなく、経済や人的交流、文化やスポーツといったさまざまな分野での協力を最大限推進し、両国の関係を揺るぎないものにしたい考えだ。

事件前 10分以上 女性のあとつけていたか

東京・新宿区の35歳の容疑者は今月20日、神戸市内のマンションのエレベーターの中で、24歳の女性をナイフで刺して殺害した疑いが持たれている。事件から2日での逮捕を経て、容疑者の事件前後の足取りが少しずつ明らかになってきた。事件直前、容疑者は500メートルほど離れた神戸三宮駅付近から、帰宅する女性の後を10分以上にわたってつけていた疑いがあることが、防犯カメラの映像などから分かった。神戸三宮駅で、女性が電車を降りた際にも、駅構内の防犯カメラに容疑者の姿が写っていたということで、警察は女性と同じ電車に乗っていた疑いがあると見ている。そして事件のあと、容疑者は午後8時台の新幹線で、新神戸駅から東京に向かったということだ。容疑者が勤務する東京都新宿区の会社の代表によると、容疑者は神戸市から来たとしていて、おととし5月に入社。会社の寮に住みながら、ドライバーの業務を行っていたという。事件3日前の今月17日から21日まで休暇を取り、関西に帰ると話していた。きょうも出勤する予定だったが、無断で欠勤したという。

きのう夕方、奥多摩駅からおよそ5キロ離れた路上で、捜査員が容疑者の身柄を確保したという。兵庫県警や警視庁によると、きのう午前にJR奥多摩駅で、容疑者が電車を降りたことが、防犯カメラなどの捜査で分かり、JR古里駅近くの路上で見つけて、身柄を確保したという。これまでのところ、被害者との接点は確認されていないということで、警察が詳しいいきさつを調べている。亡くなった女性の遺族は、弁護士を通じてコメントを出し、犯人が逮捕されたと聞き、ひとまず安どしている。家族一同、悲しみに暮れ、混乱した状態が続いているが、せめて安らかに送り出したいとの思いでいる。どうか私どもの心情にご配慮いただき、静かに見守ってくださいるようお願いしたいと述べた。。

渋谷ヒカリエで催涙スプレー噴射か

きょう午後1時半ごろ、渋谷の大型商業施設「渋谷ヒカリエ」の7階にあるレストランが入るフロアで、催涙スプレーのようなものが吹きかけられ「せきこむ人がたくさんいる」と110番通報があった。東京消防庁によると男女18人がのどの痛みを訴え、このうち8人が病院に運ばれた。いずれも症状は軽いという。警視庁はこのうち、男性1人にけがをさせたとして、40代の男の容疑者を傷害の疑いで逮捕した。フロアの共同スペースにあるいすに座っていた際に、容疑者と被害者の男性の間で肩がぶつかり、口論になったということで、調べに対し「いざこざになり、頭にきてしまったので、催涙スプレーを取り出して相手に向けて噴射してしまった」と供述しているという。

佳子さま 関西万博訪問 公式訪問した国の展示 視察

秋篠宮ご夫妻の次女の佳子さまは、きょう、大阪関西万博の会場を訪れ、日本の伝統工芸品作りを体験したり、公式訪問したブラジルやペルーのパビリオンを視察されたりした。会場を訪れた佳子さまは、日本の伝統工芸品を紹介するギャラリーに足を運ばれた。日本工芸会の総裁を務める佳子さまは、国の重要無形文化財に指定されている津軽塗作りを体験された。ことし6月に公式訪問したブラジルのパビリオンでは、さまざまな民族や文化が描かれた絵画について説明を受けられた。またおととし公式訪問したペルーのパビリオンにも足を運び、日本の調理技術を取り入れたペルーのタコの料理、プルポアルオリーボを作るキッチンショーをご覧になっていた。

静養中の上皇ご夫妻 「大日向開拓地」を散策

長野県軽井沢町で静養中の上皇ご夫妻は「大日向開拓地」で、キャベツなどの高原野菜が栽培されている畑を散策された。この開拓地は、戦前に旧満州、今の中国東北部に移り住み、戦後の混乱や迫害を耐え抜いて帰国した人たちが切り開いた地域で2人は手をつないでゆっくりと歩き、キャベツを見ながら、よく育っているみたいねなどと話されていた。上皇ご夫妻は今月29日まで、軽井沢で静養される予定だという。

春休みの旅行 海水浴… 経済状況で「体験格差」も

家庭の経済状況によって、旅行や海水浴など、子どもたちの体験の機会にも、格差が生じることが課題となっている。この夏、子どもたちに大切な思い出を作ってもらおうと、ある取り組みが行われている。経済的に厳しい家庭を対象に、都内のNPO法人「チャリティーサンタ」が映画の鑑賞券を無償で提供する取り組みを開始した。この映画館からは、ポップコーンなどのプレゼントもあった。シェアシネマと呼ばれるこの取り組みはことしから取り組みを本格的に始め、NPO法人ではこの夏、寄付をもとに4074人分の映画の鑑賞券を提供した。背景には、子どもに夏休みらしい体験をさせてあげたいという保護者からの切実な声があった。家庭の経済状況による「体験格差」について3年前の調査では、子どもが1年間、旅行やキャンプ、海水浴など、学校外の体験活動を何もしていないと答えた保護者の割合は、年収300万円未満の世帯で29.9%に上り、600万円以上の世帯と比較すると、2.6倍余り増えてきた。今回取り組みに応募した母親はシングルマザー。大学受験を控えた長女の教育費に加え、最近の物価高で、貯金はほとんどない。子どもたちの食品や衣類などは、支援団体から支給されるものを活用している。

オートバイ転倒 前の車の運転手逮捕

きのう、東京・中央区でオートバイが転倒し、運転していた男性が死亡した。現場から立ち去ったワンボックスカーの行方を捜査していて、きょう運転していた43歳の会社員を、道路交通法違反の救護義務違反などの疑いで逮捕した。調べに対し「私の運転に悪いところはなく、相手が起こした事故だと思う」などと供述している。

SPORTS
沖縄尚学が初優勝

夏の全国高校野球の決勝、沖縄尚学高校が西東京の日大三高を3-1で下し、初優勝を果たした。沖縄県勢の優勝は15年ぶりだった。

(気象情報)
気象情報

気象情報を伝えた。

(エンディング)
エンディングトーク

「高校野球の決勝。選手はもちろん、沖縄の皆さんの声援がすごかった」「沖縄尚学の優勝にグッときた」などとコメントした。

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