- 出演者
- 原大策
東海の地域鉄道は28もあるという。しかし20社が昨年度赤字になっており一部の廃線を決めた場所も。静岡県の天竜浜名湖鉄道は運賃以外の方法で力を模索している
静岡県西部を走る天竜浜名湖鉄道。全長67.7キロメートルの路線。今話題になっているのが毎日行っている見学ツアー。電車台という装置に案内。人気アニメにこの転車台が登場したために、全国から年間8000人が訪れるように。天浜線がこうした取り組みをしている理由には、沿線には3つの高校があり、毎朝800人が利用している。この路線がなくなってしまうと生徒たちには大きな影響が。人口減少で旅客収入が1割減少。その一方で設備や車両は老朽化が進み検査や修繕にかかる費用は年々増え続けているという。支出額は11億2000万円。旅客収入は3億7000万円。社長の松井さんは運輸雑収を含めて頑張って儲けていこうとしたという。今力を入れているのはラッピング広告事業。年間で150万円で沿線の企業にセールスをかけて7社に契約してもらった。またアニメとのコラボグッズなどでの運輸雑収は5年で2倍に。それでも去年の運輸雑収は8800万円と、6億5000万円の赤字となっている。この赤自分は沿線の自治体と県からの補助金で賄っているのが現状。
鈴木はまだまだこんなにも厳しいというのは初めて知ったと答えた。加藤博和はローカル鉄道の大半は大赤字になっているという。多くの場合利用者を増やすだけでなく経費を減らすことも行っているが、経費を減らすと人件費が下がり人手不足、線路が荒れるなどの悪循環を生むと答えた。そして廃線した路線と視聴者からのお便りを紹介。加藤は廃線を作らないために地域の人々が気に掛ける必要があると答え、地域や場所によってはバスなどの手段も考える必要がある状態だと答えた。
岐阜県にある長良川鉄道は廃線が検討されているのは、全体の3分1オにあたる郡上八幡駅から北濃駅までの区間。乗客数が減った原因が赤字の主な原因。長滝白山神社の宮司の若宮多門さんはって鉄道は参拝者にとってもかかせないものだと考えている。前田さんは長鉄を今後どうしたらいいのかと住民たちで考える回を発足。今月に2回目の会議を行った。会議には老若男女あつまり、地域経済の専門家まで登場し、住民たちに財源も考えなければいけないと指摘。前田さんは住民にも意見を聞いたが町中の人は鉄道に興味がないなどの意見も散見。前田さんは住民の関心をたかめていきたいとした。
加藤は住民の無関心は関心をもらってもらい、地域是全体にも恩恵を与えるのでそうした恩恵を理解する必要があると答えた。
福井県にあるえちぜん鉄道。列車内では観光地の案内や切符の販売をしてくれるアテンダントが常駐し、改めて乗務員を配置している。こうしたサービスがあるのは沿線住民が味わった苦い経験がある。24年前に、京福電気鉄度が衝突事故を起こし、これを機に赤字が続いていた県内路線も廃止へ。代行バスを走らせたが日常的に渋滞が発生。高校生も遅刻するなど深刻な社会問題に。鉄度を復活させるために沿線に住む和田さんは住民たちの声を集めた。住民から集めた手紙をパトンにして500人以上でリレーするイベントもし、副知事に託した。こうした運動に県や沿線市町村は10年間で120億円をかけて新会社を設立。こうして2003年にえちぜん鉄道が誕生。鉄道復活を叫んだ住民はサポーターズクラブを発足し、年会費1000円で3000人が暮らす。また無料駐車場も整備し21の駅にある。こうして通勤や観光の利用者が増えて昨年度の過去最多の391万人が利用した。
