福井県にあるえちぜん鉄道。列車内では観光地の案内や切符の販売をしてくれるアテンダントが常駐し、改めて乗務員を配置している。こうしたサービスがあるのは沿線住民が味わった苦い経験がある。24年前に、京福電気鉄度が衝突事故を起こし、これを機に赤字が続いていた県内路線も廃止へ。代行バスを走らせたが日常的に渋滞が発生。高校生も遅刻するなど深刻な社会問題に。鉄度を復活させるために沿線に住む和田さんは住民たちの声を集めた。住民から集めた手紙をパトンにして500人以上でリレーするイベントもし、副知事に託した。こうした運動に県や沿線市町村は10年間で120億円をかけて新会社を設立。こうして2003年にえちぜん鉄道が誕生。鉄道復活を叫んだ住民はサポーターズクラブを発足し、年会費1000円で3000人が暮らす。また無料駐車場も整備し21の駅にある。こうして通勤や観光の利用者が増えて昨年度の過去最多の391万人が利用した。
