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荒井由実は1972年にデビュー。ニューミュージックという新たなジャンルを生み出した。キリスト教系の学校に入学した荒井由実は、礼拝堂で出会ったパイプオルガンの音色に心を奪われた。プロコル・ハルムの「青い影」に出会い、キーボードを中心としたサウンドに衝撃を受けた。学校のピアノ室で歌を作り始めた。10代の頃に書き溜めた曲でファーストアルバムのひこうき雲が作られた。
1976年に結婚そた松任谷正隆がプロデューサーとなり、新たな世界を切り開いていく。毎年2枚のペースでアルバムを制作し、昨晩お会いしましょうでチャート1位を獲得した。次々とヒット曲を出し、トップアーティストとなった。最新の演出やテクノロジーを取り入れたコンサートも話題になった。
松任谷由実は、原点である荒井由実に深い思いを抱いていた。松任谷由実は、荒井由実の存在が大きすぎて自分では超えられないと思っていたと話した。2018年の紅白歌合戦で「私の好きなユーミンの歌」としてリクエストを募集したところ、上位にランクインしたのは荒井由実時代の曲だった。45回目を迎えた苗場でのコンサートでは、原点であるピアノ弾き語りで荒井由実時代の代表曲を歌った。
松任谷由実が「ベルベット・イースター」を披露した。
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2022年に発表した「Call me back」は、AIが生み出した荒井由実の歌声と共演し話題となった。1970~80年代にレコーディングされたマスターテープからボーカルトラックを抽出した。当時のテクノロジーでは1曲の一部を生成するのが限界だったが、3年が経った今回はアルバム全編にAIが生成した歌声を取り入れることになった。アルバムの代表曲「天までとどけ」は、AIが生成した歌声とリアルな歌声をパートごとに組み合わせてできた新たな作品。
開発チームは膨大なボーカルトラックを2年かけてAIに学習させ、歌声合成ソフト「Synthesizer V」を使って歌い方や癖などを再現した。メロディーと歌詞を打ち込むだけで歌声が生成できるが、その表現力には限界があることがわかり、今の歌声をさらにAIに学習させた。音程や歌い方を自由に追究できる「第3のユーミン」が生まれたことで、松任谷由実にとってもより自由な作曲が可能になった。松任谷由実は「第3のユーミン」と向き合うため、ボイストレーニングに力を入れている。
今回のアルバムタイトルは「Wormhole/Yumi AraI」。ワームホールは異なる時空をつなぐトンネルのことで、AIによって荒井由実と松任谷由実がつながって生み出された第3の歌声を表している。松任谷正隆は、今回はすごい楽しめたからテクノロジーとうまいこと折り合いがついたと話した。松任谷由実は、ネガティブにも捉えられるけど自分を強く持っていれば何か学びがあるかもしれないと話した。
エンディング映像。
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