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藤井風は去年、アメリカのリパブリック・レコードと契約。世界を見据え、アメリカを中心に活動を始めた。ことし6月にニューヨークで完成したアルバムの試聴会が開かれた。6月13日、藤井はバンコクで初めての英語の歌「Hachikō」を披露した。藤井は遊び心を忘れたくない、大変でも笑っちゃうくらいの余裕を持っていきたいと話した。初めてのヨーロッパツアーに臨み、次に向かったのはシカゴ。世界最大級のポップミュージックフェス「ロラパルーザ」に初めて招かれた。
7月に藤井はフランスを訪れ「Love Like This」のMVを撮影した。幼い頃に父に英語とピアノを習った藤井は、12歳のときに姉から洋楽を教えってもらった。80年代の革新的な洋楽カルチャーに心を掴まれた。藤井はノスタルジックな方向にタイムレスなものにしたいというイメージがあったと話した。「Love Like This」は自身の原点である英語を洋楽に捧げた藤井からのラブレターだった。
ことし2月に藤井は韓国に飛び、NewJeansのサウンドを手掛ける250にアレンジを託した、自らの原点である英語で歌いたいと考えた藤井は、英語の楽曲制作を本格的にスタートさせた。2024年8月にロサンゼルスでの制作を中断し横浜でライブを行った。新しいアルバムを披露する予定だったが、間に合わなかった。このライブで今の集大成を見せようと切り替えた藤井は、学生時代はエゴが強かった心もちゃんと成長して今の状態で高校時代みたいな気持ちでみんなとやれたことは貴重な経験だったと話した。自分の道のりを振り返ったライブで藤井は10代の情熱を再発見し、ロサンゼルスに戻ると全曲英語の歌を作る覚悟を決めた。そしてインスピレーションが降りたという「I Need U Back」で、藤井はイントロに強いエレキギターをイメージした。
アルバムのタイトルトラック「Prema」は、サンスクリット語で至上の愛を意味する。英語で歌ったことで、日本語よりもシンプルでダイレクトな表現が生まれた。藤井と250は人々の心に響く普遍性と新しさを両立させるバランスを探した。藤井は制作過程で原点に立ち返り、ビジュアルは生まれ育った場所で撮影した。9月に全編英語詞のアルバムが発表され、アジア各国で次々チャートインした。
藤井は、アルバムの発売日には日本にいたので日本の反響は入ってきた、英語のアルバムなのに求めてくれて嬉しかった、魂の成長としてこの作品が必要だったとわかった気がすると話した。
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エンディング映像。
次回予告。