- 出演者
- -
オープニング映像。
外国人労働者の数は257万人を超え、過去最多となっている。外国出身の従業員が4割を超える老舗企業が山形にある。インドネシア出身のペトルス課長は、会社の将来を左右するプロジェクトのリーダーを務めている。
山形市にあるスズキハイテックは自動車部品のめっき加工などを手掛ける企業で、外国人を日本人と変わらぬ待遇で迎え入れている。2015年から始めた外国人の採用を始め、人数が増えるにつれて売り上げも右肩上がりで増えた。事業開発部のリーダーを務めるインドネシア出身のペトルスさんは、山形大学でバイオ工学を選考し博士号を取得。生物の機能を模倣し製品開発に生かすバイオミメティクスに取り組んでおり、無数のひだによって青の光だけが人の目に届くモルフォチョウの羽の構造を車のペイントに応用しようと考えている。高校時代に山形の人に優しくされた思い出から、外国で学ぶなら山形と決めていたと話した。ペトルスさんは、妻の実結さん、息子の宮都くんと米沢市で暮らしている。
ペトルス課長は、フナムシの脚の構造を模倣する技術のプロジェクトを進めている。フナムシの脚には長さ100分の5ミリに満たない細かい毛が無数に生えており、毛の間の空間では毛細管現象によって水が吸い上げられ自動的にエラまで運ばれる。この構造を樹脂などの表面に人工的に再現すると、水滴が広がって水滴にならない。自動運転で物体を検知するカメラに水滴がつくと誤作動のおそれがあり、フナムシの特性を生かした素材は雨の日でも水滴が付着しない効果が期待されている。去年12月に雪の日でも同じような効果が出せるのか実験したが、期待していた機能は確認できなかった。
今年4月にバングラデシュからスズキハイテックに9人の技能実習生がやってきた。実習生たちは空き家をリフォームした社員寮で共同生活を送る。25歳のシャゴールさんは、毎日1時間は日本語の勉強をしている。隣人とも交流を深めた。
今年10月、一律6000円だった在留許可手数料が期間に応じて1万円から7万5000円に値上げされた。現在配偶者ビザで暮らすペトルス課長の手数料も6000円から7万5000円になった。入管庁には、引き上げに賛成する意見のほかに「外国人との共生社会の実現に反するのでは」「大幅な引き上げは諸外国との人材獲得競争に不利になるのでは」といった指摘も寄せられた。
- キーワード
- 出入国在留管理庁
今年1月、東京ビッグサイトでナノテクノロジーの技術を紹介する展示会が開かれた。ペトルス課長たちが研究を進めてきたモルフォチョウの技術を紹介するブースも設けられた。ペトルス課長たちは青以外に赤、緑も開発しようとしている。スズキハイテックでは、インドネシア、バングラデシュ、ネパール、フィリピン、モンゴル、ボリビア、日本という7つの国の人たちが働いていた。
NNNドキュメント’26の番組宣伝。
