2023年9月11日放送 1:25 - 2:20 日本テレビ

NNNドキュメント
’23「私のこと、まだわかる?〜夫は若年性認知症〜」

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は…

下坂佳子さんの夫・厚さんは若年性アルツハイマー認知症にかかっている。働き盛りの50歳、妻に支えられ、厚さんは闘病を続けている。

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京都府若年性アルツハイマー認知症
(NNNドキュメント)
私のこと、まだわかる?~夫は若年性認知症~

下坂厚さん(50)は2019年の夏、46歳の時に若年性認知症と診断された。診断後は支援機関の紹介で高齢者施設のケアワーカーとして働き始めた。国内で600万人を超えるといわれる認知症。うち65歳未満で発症する若年性認知症は約3.57万人。以前は鮮魚店で働いていたという厚さんは40代の時、仕事の手順が突然わからなくなるなどの異変に直面し物忘れ外来を受診したところ認知症が発覚したという。子どもの頃から写真撮影が趣味だった厚さんは認知症発症後、「写真=記憶」と捉えるようになり、何気ない日常をカメラで写し取り抜け落ちていく記憶の隙間を繋いでいる。6年前、年上でしっかり者の佳子さんと結婚。認知症だと発覚したのはその2年後だった。2022年、厚さんは2年ぶりに病院で認知機能検査を受けた。提示した図形をそのまま描くよう指示されたが、形を正確に認識することができず描くことができなかった。

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国内ではアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」の承認が急ピッチで進められている。レカネマブは早期の認知症について進行を抑える効果が期待されており、7月にすでにアメリカで承認されている。若年性認知症の加藤正哉さんは現在ほとんど会話することができず、妻の雅津美さんが一方的に話しかけることで意思の疎通をとっている。正哉さんは以前、百貨店・外資系製薬会社で経理をしていた。転職の際、面接に大幅に遅刻したことで奥さんが異変を察知し病院を受診。最初はストレスによる心の不調だと診断され再び経理の仕事に就いたが、実務が全くできなくなっていたという。若年性認知症の発症後の就労状況は有識者568人のうち無職が88.1%。正哉さんは認知症と診断されるまでに3年がかかり、診断後も介護職の仕事を懸命に務めた。送迎などの手順を忘れないよう都度メモをとるなど真面目な性格の正哉さんはケアマネージャーから「どのような生活をしたいか」と問われた際、「(妻を)自由にしてやりたい」と答えたという。

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去年の夏、加藤さん夫妻は二人の思い出の地・三重県鳥羽市を訪ねた。海辺を散歩し、鳥羽水族館を楽しむ二人の姿を下坂厚さんが写真に収めていった。

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若年性アルツハイマー認知症鳥羽市(三重)鳥羽水族館

下坂厚さんはケアワーカーとしての働きぶりが評価され、正社員になった。認知症になって4年。得意の写真が仕事に繋がり高齢者施設で新しく広報の仕事を担当することになった。同僚も厚さんの病に理解を示し、助けてくれている。

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(エンディング)
次回予告

「NNNドキュメント」の次回予告。

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