- 出演者
- 大泉洋 堺正章 シシド・カフカ(堺正章 to MAGNETS) ミッキー吉野(堺正章 to MAGNETS)
国民的エンターテイナー、堺正章。歌手、俳優、司会など、長きにわたって第一線で活躍を続けてきた。そんな堺の活動の原点は、グループサウンズのバンド「ザ・スパイダース」。1960年代スパイダースのボーカルとして歌手デビューし人気を博す。バンド解散後は活動の場を広げ、芸歴74年。盟友・井上順が語る、堺の人気の秘密とは。番組責任者の大泉、大先輩堺からの厳しいダメ出しにたじたじ。「生涯最後のバンド」と語るMAGNETSで、堺が目指す音楽とは。
堺正章、79歳。1946年、戦後間もない東京都世田谷区に生まれる。父は昭和を代表する喜劇役者・堺駿二、日本の映画界を支えた名脇役。そんな父の撮影現場を訪れた堺は、監督から声をかけられ子役としてデビュー。5歳で芸能生活をスタートさせた。幼い頃から父の活躍を見て育ち芸能界へ強い憧れを持った堺は、14歳の頃アメリカンポップスに衝撃を受け歌手の道を志す。16歳でザ・スパイダースにボーカルとして加入、錚々たるメンバーが集ったグループだった。当時世界中でビートルズ旋風が巻き起こっていた、スパイダースはブリティッシュ・サウンドをいち早く取り入れオリジナル楽曲を制作。洋楽サウンドと日本語の歌詞を融合させた斬新な音楽と、華やかなステージで若者の心を掴んで行った。
その当時をよく知る堺の盟友に話しを聞いた。ザ・スパイダースで堺と共にボーカルとして活躍した井上順。日本に新たなバンドスタイルを作り出したスパイダース、その中で堺が担った役割とは。オリジナリティあふれる音楽と、軽快な堺のMCでスパイダースは次第に注目を集めていく。彼らの人気に火がついたのが1966年リリースの「夕陽が泣いている」、120万枚を超える大ヒットを記録した。スパイダースの人気が急上昇した1966年以降、グループサウンズは黄金期を迎える。さらに、スパイダース主演の映画も公開。主題歌「あの時君は若かった」もヒットした。
井上順のコメントを見て、堺は「スパイダースの人気の発火点は井上順」だと話した。当時、井上のルックスが良く彼を支持するファンが集まったことがスパイダースの人気に繋がったという。最初の4年は人気がなくて大変だった、何度も辞めようと思ったと話した。また、海外で武者修行している間に「夕陽が泣いている」が大ヒットしていたとして。空港に着いたらエンジン音がかき消されるくらい黄色い歓声が聞こえ、更に横断幕が用意されており、自分たちも市民権を得たんだなと感じたと話した。
沢田研二らが所属したザ・タイガースは、デビュー前スパイダースのファンだったという。また、グループ・サウンズの最盛期は3年ほどしかないと堺は言う。燃え方はすごい燃え方をしたという思い出があるとのこと。
堺正章が「ザ・スパイダースSONGS スペシャルメドレー(2025)」として、「バン・バン・バン」「夕陽が泣いている」「あの時君は若かった」を披露した。
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1971年1月、ザ・スパイダースが解散。堺はソロ歌手へ。するといきなり、5月にリリースしたデビューシングル「さらば恋人」が52万枚を超える大ヒット。紅白歌合戦に初出場する。以降、6年連続で出場を果たす。俳優として人気ホームドラマ「時間ですよ」に出演。コミカルな演技で一躍注目を集める。堺が歌う挿入歌「街の灯り」もドラマの人気と共にヒットした。1978年には「西遊記」で主人公・孫悟空を演じ子ども達からも大人気になった。最高視聴率は27.4%を記録し、一大ブームとなった。その後も話題作に続々出演、存在感ある演技で魅了し続けている。さらにその多彩ぶりから、かくし芸でも大活躍。1991年からは3年連続で紅白の司会を務める。名実ともに国民的エンターテイナーとなった。
VTRを見て堺は、テレビのいい時代だと話した。また、大泉もハマった「西遊記」について、当時の裏話として主要キャストが4人でアドリブ合戦だったとのこと。大変な撮影だったが、すごく楽しいロケーションだったと話した。また、役者業とともに司会なども務めていったことについては、どれか一つに絞ることは自分にはできなかったと話した。実際に最も強い想いとしては”歌いたい”という気持ちだったと言う。
堺と大泉には共通点が多く、互いに紅白の司会を3年連続務めたことや、大河ドラマと朝ドラにも出演していることなど。大泉自身も、堺のようなタレントになりたいという想いがあったと話した。
生涯最後のバンドをやりたいと、去年スパイダース以来54年ぶりのバンド「堺正章 to MAGNETS」を結成。堺の声掛けで集まったメンバーには、ゴダイゴのリーダーミッキー吉野や、俳優としても活躍するシシド・カフカなど。世代を超えた一流ミュージシャンが揃った。79歳を迎えた堺正章がこのバンドを組んだ理由と、目指す夢とは。
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バンドでスタートしてどこかでまたバンドを組みたいという気持ちから、組んだがシシド・カフカの自由さに後悔していると笑いを誘っていた。また、ミッキー吉野はザ・スパイダースに憧れていた1人だったと言い、原点に戻った感じがすると話した。堺自身も、原点回帰して音楽に向き合っているという。堺にとって音楽・エンターテイメントは「やりがい」とのことだった。
堺正章 to MAGNETSが「タイガー&ドラゴン」を披露した。
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エンディング映像。
「SONGS」の次回予告。