東京・あきる野市で、ぶどうを栽培・収穫し、ワイン醸造まで行っている森谷さん。本業は、歯科医師だ。納得できるワインを自分の手で作ってみたいと、忙しい本業の傍ら、ワインづくりに取り組むことにした。あきる野市では、昔から食用ぶどうの栽培も行われていて、ぶどうづくりに適した土地だった。農業の担い手不足が続き、遊休農地の活用が議論されてきた。市が農地を貸し出していることを知り、森谷さんは、一からワインづくりに挑戦することにした。ワインづくりに着手するまで、構想から10年以上がかかった。2019年、畑のぶどうをつかったワインを発売した。森谷さんは、ワインを地域の特産品にしたいと考えていて、この日は、地域の人々に呼びかけ、ぶどうの収穫イベントを行った。毎年恒例となっていて、今回は、約100人が参加し、約2トンのぶどうを収穫した。ぶどう栽培は、近隣の障害者施設の人たちと行っている。森谷さんは、地域の人々を巻き込み、ワインづくりが地域に根ざしていけたらいいなどと話した。ワインは、森谷さんのワイナリーや地元の商店などで購入できる。