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「あん」 のテレビ露出情報

1冊目は「寂しさから290円設ける方法」(ドリアン助川著)。相談料290円で悩みを抱える人の話を聞き、おたすけ料理をこしらえて解決に導く男の連作短編小説。多種多様な人間模様が見える不思議な物語。著者のドリアン助川さんは歌手・詩人・ラジオパーソナリティなど多方面で活躍し、作家としても小説「あん」やエッセイ「線量計と奥の細道」など話題作を発表。明治学院大学教授でもある。小説は「おたすけブログ『麦わら料理』」というページから始まる。中江さんは「何か相談するにしたらちょっと安い気もするし、この値段でこのブログの文章を読んで相談する方はよほどお悩みがあって切羽詰まっている、というふうにも考えられると思う。悩みを寄せる人は、些細なものだけど本人にとってはとても深刻。麦わらさんが麦わら帽子をかぶって麦わら料理を持っていくっていう話なんです。ドリアン助川さんはこれまでの作品でも食べ物をたくさん描いてらっしゃるんですが、麦わらさん自体がドリアンさんみたいなイメージもある。麦わら料理というのは手の混んだ料理もあるし、現地で買い求めたようなお菓子もある。バラバラだけど、実は悩みを持っている方のために考えて持ってきた料理。それを悩みを聞いて一緒に食べるということで、それ自体が大切なんです。食は生きることの原点でもあるし、初対面の相手でも一緒に食事をすることによって心を開くきっかけのようなものも出てくる」などと話した。
yuri’s Pointは「自分が主人公の物語を生きる」。様々な人の悩みに向き合う麦わらさんの言葉で中江さんが特に心に残った部分を朗読し、「詩を物語に置き換えても良いと思う。物語というか人生は不条理なことが多いし、悩みもかなりある。でもその中にブッツリと切れた中にも自分だけの物語を見出す。自分の人生は自分が主人公ですからね。自分が生きるためにどう捉えるかというのがとても大切。だから私も小説というのは物語を作っていく、それと結びつくなと思う。麦わらさんはなぜ人の悩みを聞くのか、『数値化出来ない』というのが人間の味わいなんだということを教えてもらった気がする」などと話した。

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