4月から徹底した削減が求められるドライバーの長時間労働。荷物を預ける荷主側にも懸念が広がっている。福島・いわき市の花農家・薄葉さんは花を栽培して多くを首都圏に出荷している。薄葉さんはこれまで通りに花を運んでもらえるのかを懸念している。この地域の花農家はそれぞれ離れた場所に点在しているためトラックが回るのに時間がかかる。さらに、農家によって種類や生産時期が異なる。花の運搬には特殊なトラックが必要で、現在この一帯に来てくれる運送会社は2社。産地として生き残るために何かできないかと、薄葉さんは仲間の花農家に声をかけて話し合った。集積所を作りそれぞれが花を持ち寄るアイデアが出て、運送会社とも話しあいながら引き続き検討を重ねていくことになった。東北の一次産業は生産者の高齢化が進み、先細りが課題となっていた中で2024年問題が拍車をかけないかが懸念されている。