ゆみこ先生がいるカフェは横浜市都筑区にある。かつてここは幼稚園だった。7年前に閉園したあと、ゆみこさんは夫の茂さんとカフェを始めた。これまで600人の子どもを見てきたゆみこ先生。1人1人の子供時代を鮮明に覚えている。眠っていた個性を掘り起こし、大切な気づきを与えてくれる。ゆみこ先生が幼稚園を開いたのは42年前。子どもたちをそばで見つめ、ありのままの姿を大切にしてきた。ゆみこ先生が患っているのは原発性側索硬化症。去年の夏以降、徐々に症状が悪化し話すことが難しくなり始めている。月に1回続けてきたリハビリ。症状が進み回数を増やすことにした。小学校高学年の頃から吃音に出るようになってしまった卒園生のソウさんは、ゆみこ先生の元を訪れ悩みを相談。その後、中学時代の先生に詩集を届けると「前よりも自分のことを好きになったな」と前向きな言葉をもらった。また、高校卒業後に就職した会社で人間関係に悩みうつ病になってしまった真緒さんもゆみこ先生に悩みを打ち明けたことで笑顔を取り戻し、今はコールセンターで働き始めた。ゆみこ先生は病気を患いながら今でも卒園生を応援し続けている。
