うつ病患者の脳では、シナプスで情報を伝える神経伝達物質の一つであるセロトニンの不足によってうつ状態が生じるとされてきた。抗うつ薬が作用するとセロトニンが増加しうつ病が改善すると考えられていたが、最新科学によって新たな作用が明らかになった。ヘルシンキ大学のカストレン博士は、うつ病の回復には数週間かかるためセロトニンだけでは抗うつ薬の効果やメカニズムは説明できない、抗うつ薬の効果の実体は神経細胞の接続ポイントの増加だったと話した。うつ病の正体は単なるセロトニンの減少ではなく、神経ネットワークが萎縮することで起こっていたとわかった。加藤さんは、電気や磁気で神経細胞を興奮させると神経栄養因子が出てきてシナプスが回復する、カウンセリングや認知行動療法では新しい考え方などを繰り返し学ぶことで認知に関わる神経ネットワークが変化して症状が改善すると話した。
