大山さんは「7月末までのマーケットはS&P500株価指数は15.78%上昇しましたが、8月に入り、日米の金融政策の変更、7月の米国の雇用統計をきっかけに大きく変動しました。私の注目するボストン・サイエンティフィックはグローバルの医療機器メーカーで、1979年の創業以来、1万7000以上の製品を提供して医療テクノロジー業界をリードしてきました。安定した利益成長が出来ており、8月の乱高下の時もマイナスに沈むことなく堅調に推移しています。7月末の株価を基準に8月末の終値ま通年の会社予想に対して売上高の成長は13.5%~14.5%の見通しです。リスクについては、イーライリリーやノボノルディスクなど糖尿病治療薬や肥満症治療薬などの開発、販売が過熱していることで、秋の大統領選挙で薬価の引き下げになる可能性があります。もう一つ注目しているインターコンチネンタル・エクスチェンジは世界最大の金融取引所運営企業で、2013年に買収したNY証券取引所の株式を保有しています。プラットフォーム以外でもデータビジネスも展開しながら、市場の効率性と透明性を目指しています。7月末の株価を基準にすると、8月末の株価は約6.6%上昇、9月4日には株価が史上最高値を更新しました。ブラックナイトの買収を通じて事業間のシナジーの目標達成に向けて前進しました。リスクはテクノロジーと取引所サービスの事業間シナジーを創設することを考えていることです。企業の成長はM&Aによる部分が大きいため、新たなマーケットの開拓ができるのかがポイントです」などと話した。