帯状ほう疹の後遺症のリスクを軽減する大切なポイントがワクチンによる予防と適切な治療。今年度から65歳以上を対象に定期接種が始まった。顔のまゆが残ってしまった蛯原さん。そんな夫をそばで支えたのが妻・みの子さん。みの子さんも夫が発症した直後に帯状ほう疹になった。ただ、5年ほど前にワクチンを摂取していたこともあり、後遺症はない。痛みと後遺症に苦しんだ谷田部さんは周りの人にワクチンを勧めている。帯状ほう疹のワクチンは2種類。生ワクチンは1回8000円程度。不活化ワクチンは2回接種が必要で4万4000円程度。発症予防率と後遺症の予防率はいずれも不活化ワクチンの方が高い。一方、副反応は不活化ワクチンの方が比較的出やすい。効果は生ワクチンで5年、不活化ワクチンで10年ほど継続すると報告されている。帯状ほう疹のワクチンは基本的に50歳以上から接種可能。ただ、病気で免疫を抑える薬を飲んでいる人、がんを患っている人は帯状ほう疹の発症リスクが高いため、18歳以上であれば医師の判断でワクチンを接種することができる。今年度からは帯状ほう疹ワクチンの定期接種が始まり、対象年齢の人は自治体から接種費が助成されるようになった。詳しくは住まいの自治体や医療機関などに確認。松尾光馬医師はワクチンは発症を抑え、なったとしても合併症などを抑えてくれる。しかし、副反応があるため、医師とよく相談して打つのが良い。1回なった人でもワクチンを打った方が良いと話した。
