ひこにゃんがフリーに転身する背景について。ひこにゃんの商標使用は2010年に有償化されており、原則は使用許諾料として商品の販売予定総額の3%を市に支払う必要があった。しかしひこにゃんの使用許諾料による収入は2013年度の2,630万円をピークに下降線をたどっており、20年度には546万円まで落ち込んだ。こうした状況を打開しようと動いたのが2021年に就任した和田裕行市長だった。和田市長は2022年、ひこにゃんの商標使用の拡大と新規商品の発掘を目指し、ひこにゃんの商標使用を無償化する実証実験を開始。すると22年度の商標使用契約件数は前年度の314件→551件に増加。2023年度は過去10年で最高の577件と実証実験前の約1.8倍を記録し、商品の販売予定総額もピーク時に迫る約6億9,000万円となった。この結果を受け彦根市は、使用許諾料による収入はなくなるものの「ブランディングの観点からもメリットが大きい」と判断し、きょうから本格的な無償化をスタート。フリーとなったひこにゃんだが、参考となった先輩は熊本県の「くまモン」。くまモンは2010年の誕生当初からイラストなどが無償利用可能だった。そのため、様々な商品に幅広く利用されており、去年は関連グッズの売り上げが過去最高の1,664億円を記録。2011年の調査開始からの累計では1兆4,696億円にのぼる。彦根市の和田市長は「くまモンなどを参考に、直接的な収入よりひこにゃんの可能性を広げたい」と話す。番組ではひこにゃんにコメントを求めたが、喋らないキャラクターのため、ひこにゃんのそばで様子を発信するキャラ・いいのすけからコメントをもらった。いいのすけは「ひこにゃん殿もこれを機にグッズやお土産がたくさん増えることをとても楽しみにしておられるでござるよ。皆々様にぜひとも積極的にご活用いただきたいでござる」!」としている。末延さんは「熊本は地震に大雨に大変だったでしょ。でも次元を超えた広がりでくまモンで救われた。ぜひくまモンの後を追ってもらいたい。テレ朝も検討したほうが良いんじゃない?」、ひこにゃんと触れ合ったことがある佐々木アナは「すごくリアクションをしてくれる。お顔立ちがはっきりしている。さすが井伊家のマスコットだと思う」などとコメントした。